- マイナスポジションを抱えていると不安でたまらない
- 自分のルールが守れない
- 損を取り戻そうとして、いつも間違った取引をしてしまう
- 手法は確立されているのに、なかなか勝てない。
- ロスカットが連続すると、自分を抑えられなくなる
なかなか感情がコントロールできず、「コツコツドカン」を繰り返してしまうことに悩んでいるのなら、まずは経験豊富なプロのメンタルコーチの話を聞いてみませんか?
このページでは、プロのメンタルコーチが、株やFXのデイトレードで生き残るために求められる「7つのメンタルスキル」について解説していきます。
1.平常心
2.自己効力感
3.回復力
4.休息力
5.継続力
6.直感力
7.イメージ力
また、これらの7つのメンタルスキルを高めるための具体的なメンタルトレーニング方法も紹介します。
感情のコントロールは、理性や精神論だけでは難しいものです。
また、長く染みついた思考や行動を変えるのは容易ではありません。
しかし、地道にメンタルトレーニングを重ねて、淡々と平常心でトレードできるようになれば、FXトレードはもっと楽になるし、トレード成績も向上するでしょう。
ぜひ参考にしてください。
FXは投資であり、投資は自己責任です。あなたの大事なお金を失う可能性があります。安易にFXをお勧めしているのではないことはご理解ください。
アスリートと同じように、デイトレーダーもメンタルを鍛えていくべき理由
なぜアスリートはメンタルトレーニングに取り組むのでしょうか?
その最大の理由は、プレッシャーのかかる場面で本来の力を発揮したいから。
スポーツでは、技術的スキルの高さだけが勝負を決めるのではありません。
彼らも、普段の練習ではできることが、大きな本番ではできなくなるのです。
自分が持つスキルやノウハウを、プレッシャーの中でも発揮できるメンタル能力がとても大切なのです。
デイトレーダーも同じです。
デモやデモや少額トレードなら勝てるのに、損失が膨らんでいくと、途端に委縮してしまい、全く別人になってしまう。
研究した手法とおりのトレードができなくなってしまう。
小さな値動きにすら、激しく感情が動揺し、自滅したトラウマをお持ちかもしれません。
株やFXのデイトレーダ―も、アスリートと同じようにメンタルトレーニングが求められています。
メンタルトレーニングとは、トレード中に起こる様々なプレッシャーに上手に対応できるようなるためのトレーニングなのです。
メンタルトレーニングは思考法ではなく、メンタルスキル(技術)を高める訓練のこと
それではメンタルトレーニングをどのように始めたらよいのでしょうか?
あなたはこれまで、心理本やブログなどで勉強してきたかもしれません。今は動画も少なくないですね。
でも、そこに書いてあることを実現できましたか?
FXや株式トレードの本やブログに書かれている感情コンロールの方法論のほとんどが、ひたすら意思の強さを求める、とても実現が難しい方法です。
一言でいえば、経験論・理想論に近いものです。
『強い意思をもって、自分を規律する』(マーク・ダグラス、勝つ相場心理学)
もちろん大切であり、目標ですが、それがやろうと思うだけでできたら、誰も苦労しません。
トレードという感情が非常に揺さぶられる状況では、「言うは易し、行うは難し」です。
ハードルが高すぎるのです。
いきなり高いハードルを越えることはできません。
私はメンタルコーチとして、精神論や暗示催眠に頼らず、スキルとして着実に磨いていけるメンタルトレーニングの指導をモットーとしています。
スキルであれば、「できるかできないかではなく」、正しく繰り返して練習することによって、確実に、少しずつ能力が磨かれ、「できないことができるようになってきます」。
最初は全く弾けなかったピアノも、地道に練習すれば必ず上達するものです。
メンタルトレーニングも同じです。
日々のトレードにおいて自分のルールを守れないのであれば、まずは低いハードルを安定的に超えることができていくところから始め、徐々に高いハードルを越えるチャレンジをすればいいのです。
その中で正しくメンタルスキルが磨かれていくのです。
巷に溢れるメンタルトレーニングの多くが、単なるパラダイムシフトや思考法になっています。
しかし、本来のメンタルトレーニングとは、メンタルスキル(技術)を磨いていくトレーニングなのです。
デイトレードの感情コントロールを高める7つのメンタルスキル
メンタルトレーニングにおいては、考え方を変えるのではなく、メンタルスキルを高めていくことが大切だとわかって頂けたと思います。
それでは実際に、デイトレードの世界で生き残るために鍛えるべきメンタルスキルについて解説していきます。
1.平常心
2.自己効力感
3.回復力
4.休息力
5.継続力
6.直感力
7.イメージ力
これらのメンタルスキルを徐々に磨いていくことで、日々のデイトレードが苦しいものでなくなり、RPGゲームを攻略していくような、好奇心を満たしていくようなものなります。
その結果として、あなたの収益パフォーマンスは改善していくはずです。
それぞれについて詳しく書いていくと、このページがとんでもなく長くなってしまいます。興味を持たれたら、メール講座『FX・株のデイトレードで生き残るための7つのメンタルスキル』の受講登録(無料)してください。
1.平常心
平常心とは穏やかで、適度にリラックスした心の状態です。
この平常心を維持できていれば、トレード中も感情がコントロールできていると言えます。
ただ、自分が平常心を維持できているかどうかは主観的なものです。
客観的なものではありません。
でももし、自分が平常心であることを客観的にわかる方法があれば、それをトレードに生かすことができると思いませんか?
「平常心でない」という警告ランプが発生したら、「トレードを中止する」なんてことができます。
実はこれは夢物語ではなく、ちょっとした知識があれば、簡単にシステム化できます。
平常心を「穏やかな心の状態」と定義すると、それを客観的に判定するのはとても難しいです。
しかし、平常心を「穏やかな心の状態にあるときの生理的状態」と定義すれば、それを客観的に判定するのは、それほど難しいことではないのです。
感情的になっているとき、私たちは頭に血が上ったり、ドキドキしたりします。反対にいえば、落ち着いているときには、体も穏やかです。
実は心拍を測定し、それにちょっとした解析を加えるだけで、自律神経の状態がわかり、そこから平常心を判定できるのです。
例えば、連続でロスカットを食らい、頭に血が上っているときには、私たちの心拍数は下記のようになります。
反対に、リラックスして、落ち着いているときには、私たちの心拍数は下記のような変化を描きます。
このような「生理的事実」に基づいて、このレゾナンス(コヒーレンス)と呼ばれる生理的状態に入るためのトレーニングをすれば良いのです。
そのトレーニングで一番簡単なのは「呼吸法」です。
そして、私は過去20年近くにわたり、このレゾナンスに入るための「レゾナンス呼吸法」を全ての塾生に教えてきました。
あがり、トラウマ、恐怖心を克服するうえで、とても有効であるだけでなく、全てのメンタルスキルの基礎になるからです。
レゾナンスやレゾナンス呼吸法については、2009年に出版された拙書『ここ一番に強い自分は科学的に作り出せる(こう書房)』に詳しく書いています。
この書籍は塾長メルマガに登録して頂いた方には、全文をPDFでダウンロードできるようにしてありますので、ぜひ登録してみてください。
また、次のページでも少し詳しくレゾナンス呼吸法のやり方を紹介しています。
2.自己効力感
自己効力感(self efficacy)というのは、あまり聞きなれない言葉ですが、心理学における重要キーワードのひとつです。
簡単な言葉でいえば「自信」です。
確かに自信があれば、アスリートは不安や迷いがなくプレーに集中できますよね?
トレーダーも同じく、自信があれば、不安や迷いなくトレードに向き合うことができるので、マイナスポジションを抱えていても、不必要に不安になることはありません。
また、いつでも取り返せると思えるので、損切りも躊躇なく行えます。
自己効力感はかなり大事な要素です。
反面、トレーダーにとっての難敵のひとつは「自信過剰」です。
たまたま連勝したことで、余計な自信をつけてしまうと、大きなポジションを取ってしまい、大きな損失につながることが少なくありません。
経験ありませんか?
ですから、ただ漫然と自信を高めるのではなく、正しく自己効力感を高めることが大事になってくるのです。
そのためには日々のトレードにおいて、きちんとテーマ(損切り・エントリーポイントなど)を立てて、そのテーマの達成度合いを確認していくこと。
その確認により、そのトレード技術が向上しているという「自己効力感」をピンポイントで高めていくのが望ましいです。
そうすることによって、ただ漫然とした自信ではなく、そのトレード技術についての、正しい自己効力感が養われます。
このあたりの計画をどのように立てるかが、一番のポイントです。
3.回復力
トレードで失敗したりするだけでなく、家庭や仕事において、辛いことが起こると、誰でも気持ちは落ち込みます。
その落ち込みが長引くと、高い集中力をもって、トレードに向き合うことができなくなり、いい加減で、中途半端なトレードに陥りがちです。
でももし、落ち込みから早く気持ちを切り替えて、集中してトレードに向き合うことができたとしたら、それも素晴らしいメンタルスキルなのです。
これをストレス回復力(レジリエンス)といいます。
この回復力をどのように高めるか、実現するかについては、個人差は大きいです。
基本的には、美味しいものを食べたり、どこかに出かけたり、あなたが好きなことをするのが一番です。
でもこれらはトレーニングではありませんよね。
トレーニングとは、地道に続けることで、誰でも一定の効果が期待できるものです。
その意味では、回復力をトレーニングで高めるには、やはり呼吸法が最適です。
平常心のところでも説明した「生理的レゾナンス」は、この回復すべき状態でもあります。
「レゾナンス=回復すべき状態」として定義して、呼吸法を日々実践することで、回復力は上がります。
落ち込みから、より早く、より強く回復できる可能性が高まるのです。
ヨガや瞑想なども、呼吸法と同様、気持ちを落ち着かせ、生理的なバランスを回復させる効果的な方法です。トレーダーの中には丁寧に行っている人も少なからずいるようです。
4.休息力
日々トレードをしていると、なぜか調子のよい日と悪い日があります。
ただ単に勝ち負けの金額ではなく、いつもより焦りを感じてしまっていたり、深くチャートを分析できていないことに気づいたり。
毎日同じように安定したトレードはしたいものですが、調子の良し悪しはどうしても起こってしまいます。
そして、大きなドローダウンを引き起こす失敗トレードは、やはり調子が悪いときに起こりやすいものです。
ではなぜ、こんな調子の波が起こるのでしょうか?
その大きな要因のひとつは、私たちのパフォーマンスは、身体の状態の影響を受けるからです。
アスリートだったらわかりやすいですね。
肉体的に疲れていたら、いつの間にか調子が落ちてくるものです。
デイトレードでは体は使いませんが、脳を使います。
そして脳も、身体的な疲労の影響を受けやすいのです。
「あまり疲労を感じない」もしくは「なんとなく疲れている」ぐらいであれば、あまり脳に影響はないと思いがちです。
でも、喉が渇いたときには脱水症状は始まっているように、疲れを感じたときには脳のパフォーマンスは落ちているものです。
ですから、適度に休息を入れることで、いつの間にか落ちてしまう脳のパフォーマンス低下を未然に防ぐことが重要になります。
スポーツでも、科学的なアプローチが進んでいる競技では、近年、必ず「ダウン」といった休息を積極的に取るようになっています。
休息は、1時間単位だけでなく、1日単位、1週間単位、1年単位など、様々な時間軸で行うのが理想です。
このように、パフォーマンス低下を未然に防げるように、正しくオンとオフを取れるようになることが休息力です。
5.継続力
『継続は力なり』
非常に説得力のある言葉です。
しかし、ただ続けるだけでは、真の継続力とはいえません。
スポーツでも、楽器でも、デイトレードでも、何らかの技能を上達させるには、継続的な練習(勉強・訓練)が必要です。
ある日突然、劇的に上達することはありません。
ただ、初心者レベルであれば、数日の練習で上達することはあります。
ところがレベルが上がれば上がるほど、上達や成長のスピードは遅くなります。
ちょっとやそっとで、今より上手くなった実感が得られなくなります。
それが伸び悩みが発生する本質です。
そして、それに耐えられず、練習を継続できなくなる人は少なくありません。
私はこれまで本当に多くのアスリートや演奏家と関わってきましたが、彼らは本当に信じられないくらい練習しているし、医師や弁護士も、本当に信じられないくらい勉強もしているし、働いています。
ただ、よくよく成功している人と、伸び悩んでいる人を比べてみると、大きな違いが見て取れます。
その違いは「ただ継続しているか」、それとも「意図や計画性をもって続けているか」です。
そして、ここが大きな差を生み出すのです。
つまり、真の継続力とは、ただ続けることではなく、今の「心地よい状態=comfort zone」から飛び出して、意図や計画性をもって、少し苦しいところで、勉強や訓練を続けることなのです。
この真の継続力によって、中級から上級レベルへ、上級レベルから熟達レベルの階段を登れるようになります。
ただ、なかなか自分ひとりでこれをやるのは難しく、その意味で、アスリートや演奏家の多くが、コーチや教師の指導を受けているのです。
経験ある優秀なコーチは、選手や生徒の学習状況に応じて、適度な負荷をかけた学習(練習)を提示できる人です。
6.直感力
理由は説明できないけれども、「なぜかわかる」のが直感力です。
トレーダーに限らず、どんな分野のプロフェッショナルも、必ずこの直感力が発達しています。
なぜかというと、上級者や熟練者は、そこに至るまでに膨大な経験を積んできており、その経験の中で、「理由は説明できないけどわかる」直感力が高まるからです。
そして、このような直感力を生かすことで、高いレベルでのパフォーマンスを発揮できるのです。
そもそも直感力とは、生物進化の過程のなかで獲得した、生存のための防衛本能です。
だから、とりわけ「危機」に対して敏感です。
ですから、デイトレーダーにとっては、とりわけ損失回避の局面において、直感が働きやすいはずです。
初心者トレーダーが、どんなに事前に手法を勉強しても、なかなか本番で勝てない理由がここにあります。
よく「経験を重ねていくしかない」と言われますが、その中で、このような損失回避の直感力がついてくるものなのです。
ただ難しいのは、理性で考えると、条件的にはポジションをクローズする理由がないときに、直感に従って、それができるかどうかです。
勝ちたいとか、負けを取り戻したいという気持ちが強くなっているときに、直感に従って損切りできるかどうかです。
直感力は、感情が暴走していると働きにくくなります。
反面、感情が穏やかで、平常心であるときこそ、感じやすいものです。
そう考えると、直感力を高めるには、まず平常心を作るトレーニングが有効です。
やはりレゾナンス呼吸法で心拍(自律神経)を安定させることができることが、まず大事になります。
そのうえで、実戦の中で、直感を感じとり、それに従うことができるように計画していくことが大事になります。
ブルースリーの名言「考えるな、感じろ」というのは、この直感を信じて戦えということです。
そのほうが体は動いてくれるのを、格闘家はよくわかっているのです。
デイトレーダーは、普段は手法に従って、理論的に淡々とトレードすべきですが、危機回避の場面では、この直感力をきちんと使えるようになることで、パフォーマンスは大きく変わってくるでしょう。
また、より瞬発的な判断を求められるスキャルピングトレードであれば、この「考えないで、感じる」トレードはより効果を発揮するはずです。
7.イメージ力
イメージとか、イメージトレーニングと聞いて、何を思い浮かべますか?
多くの人は、成功している自分を思い浮かべたり、昔の旅行のシーンなんかを思い浮かべるかもしれません。
多くの人にとって、イメージとは視覚化のことです。
目をつぶって、視覚的に何かを思い浮かべること。
もちろん、視覚化はイメージの主要な要素です。
しかし、それと同じくらい大事なのは、その時の感情です。
例えば、成功した自分を思い浮かべたときに感じる「高揚感」だっかり、ハワイのビーチを思い浮かべたときに感じる「解放感」。
このような感情を、視覚化イメージと合わせて感じることができれば、あなたのイメージ力は高いといえます。
これまで多くの人にイメージを教えてきましたが、このようなイメージ力はかなり個人差が大きいものです。
過去の海外旅行をイメージしてもらっても、すぐに高揚感や解放感を感じることがいる人がいると同時に、そもそも視覚化できない、視覚化しても色がない、という人も大勢います。
しかし、ご安心ください。
イメージも同じで、正しく訓練していけば、かならず上達するものです。
イメージ力がついてくれば、将来のチャートの動きを様々に想定し、単にチャートの形だけでなく、そのときの自分の感情を、リアルに感じられるようになります。
それができれば、実際にそうなったときに、慌てることなく、淡々と対処することができます。
このようなイメージを「メンタルリハーサル」といい、私がこれまで、ここ一番を迎えるアスリートや演奏家に繰り返し指導してきた方法です。
イメージ力は、これだけに限らず、平常心、回復力、自己効力感を高めるトレーニングにも活用することができる、かなり万能なメンタルスキルです。
私がメンタルコーチとして、一番力をいれている指導が、このイメージ力を高めるトレーニングです。
アスリートや演奏家だけでなく、勝ち組を目指すトレーダーにとっても必需のメンタルスキルといえるでしょう。
高いメンタルスキルなしに、トレード手法は磨かれていかない。なぜなら、感情的に同じミスを繰り返すから
如何でしたかか?
できるだけ平易に書いたつもりですが、本当に大事なことを書いたので、誰もが簡単に理解できる内容ではなかったと思います。
でも、ここまで読んで頂いた方は、これから高めていくべきメンタルスキルについて、なんとなく理解いただけたと思います。
この記事はメンタルスキルに焦点を絞って書いたものですが、本当の意味で、勝ち組トレーダーを目指すには、ただメンタルスキルを磨くだけでは難しいです。
あなた独自のトレード手法も磨いていかないと、安定的な勝ち組トレーダーにはなれません。
しかし、メンタルスキルが磨かれていないと、トレード手法も磨かれていきません。
なぜなら、感情的に同じミスを繰り返してしまい、同じところに滞留してしまうからです。
その意味では、メンタルの安定を維持しながら、更なる高みを目指して、あなた強みを生かした独自のトレードの研究、実践、検証を繰り返してください。
あなたの本当のトレード力を磨いていくには、次の記事も参考になるはずです。
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