怒り感情がコントロールできる逆転発想のトレーニング方法

怒りや不満、イライラなどの感情をコントロールできれば、仕事やスポーツに高い集中力で取り組める。そうすれば高い成果を上げることができるし、良好な人間関係も築ける。つまり、人生はより充実する。

こんなメリットを、あなたも頭では理解していて、これまで色々な本を読んだり、巷で話題のアンガーマネジメント講座を受けてみたりしているかもしれません。

しかし、自分の思い描くようには怒り感情をコントロールできておらず、つい怒りに任せて、感情的に家族や部下にあたってしまい、何度も後で後悔したり、自己嫌悪に陥っているのではないでしょうか?

さらには、このままの状態が続くと、大事なものをすべて失いかねない…。そんな恐怖心まで抱いているかもしれません。

でもご安心ください。

もしあなたが、自分の怒りを正当化するのではなく、地道なトレーニングによって、怒り感情をコントロールすることを強く望むのであれば、私は、その解決策を提示できます。

石井塾は、このような「怒り感情」のコントロールを得意としています。あがり症やトラウマといった「恐怖感情」も得意としていますが、実は、怒り感情のトレーニングのほうがより簡単で、短期間で結果も出やすいのです。

これまで「考え方を変える」的なことを試してみた人には、目にはうろこの情報を提供します。そこに無理があった理由が明確にわかるでしょう。その上で、どのように取り組むべきか、また具体的なトレーニング方法についてまとめていきます。ぜひ参考にして、充実した生活を取り戻してください。

まずはそれを実現した人の声から紹介します。

怒りやイライラをコントロールできた人の声

子供に対して、一方的な口調で押しつけることがなくなった。落ち着いて観察できるようになると、子供もこちらの発言に対して身構えてしまっていることがわかった。それでは何を言っても素直に受け取れないはずだった

取引業者へのクレームに対して、かなり強く言ってしまうことがあったが、個人攻撃をすることなく、穏やかに必要な要望を伝えることができた。

だまっていたほうが良いとわかっても、つい話してしまうことが多かったが、それを上手く抑えられるようになった。

部下との打ち合わせのさい、つい熱くなってしまい、高圧的に感じさせてしまっていたことがわかった。平常心でいられるようになると、より率直な意見交換ができるようになった。

部下や家族の欠点がわかると、どうしても指摘してしまっていた。今では、質問をうまく選んで、どうしたら自分で気づきが生まれるかということについて、試してみるのが楽しくなっている。

娘から「お父さん、変わったね」と言われた。そして、「私も変わらなきゃ」と話してくれた。これまでは娘を変えることばかり考えていたが、発想が全く逆だったことに気づかせてもらった。

OB2連発のあとも、淡々とプレーすることができた。

スコアを叩いてしまっても、不必要に落ち込まず、その日のラウンドの良かったところだけに目を向けられるようになった。

理性で怒りをコントロールするには限界がある

怒り感情のコントロールは「アンガーマネジメント」という心理学の一分野であり、たくさんの書籍だけでなく、最近では協会や団体もあります。

数年前、「怒らない技術」という本がベストセラーになりました。

この本やアンガーマネジメントの主流は、怒りは「性格や考え方から生まれるもの」。だから、怒らないためには、考え方を変えよう、性格を見直そう、こういう生き方をしようというアプローチです。

また、怒ることは何もプラスを生み出さないものだから、理性的に考えましょう、と提唱するのです。

このような理性的なアプローチは、怒り感情がそれほど大きくない人にとっては、有効な選択です。しかし、感情が悪循環を起こし、怒り感情が甚大でないほど大きくなってしまっている人にとっては、あまり役に立ちません。

多くの人がここで悩み、苦しんでいます。人間は理性的な生き物ですが、ときには感情が理性を超過してしまうのです。他の人は理性でコントロールできているのに、なぜ自分はできないのだろうか?自分に何か問題があると思ってしまう人もいます。

なぜ感情は理性を上回ってしまうのでしょうか?実はそのメカニズムは解明されています。

怒り感情中、血流が減少し、脳は働かない状態に陥いる

恐怖や怒りという感情が起きているときに、実は本当に、私たちの脳は働かない状態になっているのです。これはあがりやパニックで悩む人であれば誰もが経験していますが、いわゆる頭が真っ白になる、というものですが、それと同じことが起こっているのです。

神経心理学から解説すると、怒りの状態にある時、私たちの心拍や自律神経は乱れます。それが毛細血管の収縮に影響を与えるので、理性や思考をつかさどる前頭前野への血流が悪くなるのです。

脳の栄養は酸素と糖分であり、それを運ぶのが血です。血の流れが悪くなるので、脳はエネルギーを十分に使えず、本来の働きができなくなるのです。だからこそ、少し頑張らないとできない理性的なプラス思考などはどこかにいってしまい、感情的な発言をしてしまいます。そして、身体が落ち着き、脳血流が回復し、脳の働きが戻るようになって、あなたは「またやってしまった」と後悔するのです。

つまり、強い怒り感情にあるときに、理性や思考に頼るのは難しいということです。怒りが小さければ、まだ頭は働きますが、怒りが大きければ大きいほど、頭が働かなくなるのです。

この神経メカニズムこそが、理性やプラス思考で怒り感情をコントロールするのに限界があるという理由です。

感情は思考から生まれのではなく、身体から生まれる

そもそも感情とは何でしょうか?感情は考え方の産物でしょうか?それとも??

現在の心理学は、「感情は思考から生まれる」という考えが主流です。つまり、ある出来事を認知することで、悲しい、辛い、いらいらするなどの感情が生まれるという考え方です。

しかし、それ以前から「感情は身体から生まれる」という理論もあります。「悲しいから泣くのではない。泣くから悲しいのだ」という言葉を聞いたことがありませんか?つまり、体を震わして、涙が出ている身体の状態が、悲しいという感情を生み出すという考え方です。

あなたはどちらだと思いますか?

その回答は、感情の種類によって異なる、です。感情といっても色々なものがあるからです。

例えば、恥とか失望といった感情は、人間ならではのもので、より思考に近い感情です。しかし、怒りや恐怖といった感情は、より動物的で、身体に影響を受けるのです。

実際、怒りや恐怖の場面では、あなたの心拍数は必ず上昇し、体は震え、汗をかきます。心拍数が高ければ高いほど、体の震えが大きければ大きいほど、あなたの怒りや恐怖感情は大きくなります。反対にいえば、これらの身体反応が小さければ、あなたの怒りや恐怖感情も小さくなります。これは動物でも同じことです。

このように逆転的に考えると、怒り感情をコントロールには、身体反応をコントロールすればよいのです。それができるのは人間だけですが、ここが納得できれば、あとはそれをどうやるのか?という話になります。

身体反応=怒り感情のコントロール (1)レゾナンス呼吸法

怒りや恐怖感情というのはストレス反応です。ストレス反応には、心拍数上昇、発汗、震えや硬直などが起こりますが、一番わかりやすいのは心拍上昇でしょう。

心拍は自律神経によってコントロールされています。つまり、心拍のコントロール=自律神経のコントロールであり、ひいては怒り感情のコントロールにつながるのです。

心拍や自律神経をコントロールできる、一番簡単でお勧めな方法が、呼吸法です。

私が提唱しているレゾナンス呼吸法は、簡単でシンプルなだけでなく、呼吸トレーニングの効果を確認できるツールも使えます。次のページにやり方をまとめていますので、参考にしてください。

レゾナンス呼吸法で、いつでも平常心を再現できるようになろう!レゾナンス呼吸法TMとは、塾長が提唱し、商標登録している呼吸法のやり方です。海外の医学・生理学・スポーツ心理学の論文に記載されていた「レ...

にわかに信じられないかもしれませんが、あなたが地道に毎日これを30分続けていけば(10分×3回)、あなたの怒りはそれだけで減少します。騙されたと思って2週間続けてみてください。ただし、正しく行うのが前提です。その意味では、上の記事で紹介しているツールを使うのもありでしょう。

近年、ヨガや瞑想といったものも流行っていますが、これらも怒り感情のコントロールには効果的です。しかし、レゾナンス呼吸法の利点は、ヨガや瞑想よりも、ずっと簡単なことです。それでいて、個人差はあるものの、ほぼ同等の効果を期待できます。

身体反応=怒り感情のコントロール (2)イメージトレーニング

次にお勧めなのが、イメージトレーニングです。

イメージトレーニングのやり方は多数あるのですが、前述のとおり、怒り感情にあるときには、脳は働きにくい状態にあるので、あまり複雑で、脳に負荷がかかるイメージは現実的ではありません。

しかし、普段からイメージトレーニングをしっかりと行っておけば、脳は鍛えられ、より効率的に働くことができるので、怒り感情中でもイメージができるようになることもあります。

具体的にどんなイメージを行うかですが、まずは上記のレゾナンス呼吸の記事にあるような感謝イメージや、のんびりリラックスできる風景や体験から始めるのが良いでしょう。

ずれにせよ、ヨガや瞑想、呼吸法、イメージに共通なのは、思考に意識を向けるのではなく、自分の内面や身体感覚に意識を向けましょう、ということです。そして、それを継続していけば、自分の身体感覚にとても敏感になれます。それどころか、自在に調整できるようにもなるのです。

トレーニングを正しく重ねれば、心拍数はここまでコントロールできる!

下記のグラフをご覧ください。これはある塾生Mさんにイメージトレーニングを指導をしていたときの心拍数変化のグラフです。トータルで9分間測定しています。

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イメージへの集中状態にあるとき、心拍数は、平均73拍くらいまで上昇しています(これはこれで凄いことです)。しかし、7分過ぎのところで、私が集中力の解除を指示したところ、一気に心拍数が低下しています。つまり、自分の中でリラックスすることを意識しただけで、実際に心拍数が10以上下がっていることがわかります。

そして、 リラックス状態を1分間維持した後、再度、集中状態に入るように指示したところ、再度心拍数は10拍以上あがりました。これまでの1年半のトレーニングにおいて、Mさんは、これだけ自在に心拍数をコントロールできるようになっています。

ちなみにトップアスリートは20-30拍程度の変化までコントロールできるようになります。

ただ単にリラックスを意識しただけでは、ここまで変わりません。意図的にオンとオフを繰り返すトレーニング課題を与え続けたことで、体を反応させる意識の仕方が徐々に掴めるようになるのです。つまり、日ごろのトレーニングが大事です。

これを「かっとなったとき」にもできるようにすれば良いのです。

実際に、職場や家庭で、かっとなってしまったときには、心拍数はかなり上がっています。そんなときには、これまで説明してきたとおり、プラス思考に頼るのは難しいので、むしろ、普段から、心拍数を落とせるスキルを身につけておき、実践するほうが、私は現実的だと思うのです。

まあそもそも、こういったスキルが身についた時には、感情的にかっとなること自体が激減しており、性格や考え方も、自然と変わっていることがほとんどです

これまで、巷にあふれている「考え方を変える」アプローチで、怒り感情をコントロールできないと感じている方は、ぜひ実践してみてください。

そして、怒り感情がコントロールできるようになることで、そのエネルギーを仕事やパフォーマンスに向けることができるようになったり、人間関係・家族関係の改善につながっていくのを実感してください。あなたの人生がより充実するでしょう。

ただし、怒り感情が大きくなりすぎていたり、状況次第では、右肩上がりに改善しないこともあります。そんなときはプロの支援を受けることも、ぜひ検討してください。

また、もうこれ以上遠回りしたくない、最短距離で改善させたい!という方は、多少の費用はかかりますが、石井塾で本格的で、パーソナルな指導を受けることを検討ください。怒り感情のコントロール指導にはかなり自信があります。

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