スポーツで、演奏で、プレゼンで、最高の自分をイメージしよう!自己啓発本や雑誌、メンタルトレーニング本なんかには、よく書かれている心理アドバイスです。
実際、多くの人が、失敗をイメージしてしまったときに、本当にそのとおりに失敗してしまったという経験をしています。だからこそ、成功をイメージするのだ。強く成功をイメージすればするほど、成功の可能性が高くなる。結果は、自分のイメージしたとおりになるものだ。このように書かれていることがほとんどです。このような心理アドバイスは、至るところで目にするので、それをそのまま、生徒やクライアントに受け売りしているスポーツコーチやメンタルコーチが少なくありません。
でも、石井塾では、あがり症に悩む塾生に、このようなアドバイスをすることは、ほとんどありません。
というのも、このような心理アドバイスは、暗示や催眠をベースとしたものであり、暗示がかかりやすい人や、十分な能力を備えている人にとっては効果的ですが、ひどいあがり症に悩むアスリートや社会人の多くにとって、この心理アドバイスから得られるものは、ほとんどないからです。
実際、メンタルトレーニング石井塾の門を叩くほとんどの人が、この心理アドバイスを、本で読んだり、コーチから指導されたりして、試していましたが、効果もなく、途方に暮れていました。石井塾で、あがり症のひとに教えているイメージトレーニングはメンタルリハーサルです。
メンタルリハーサルでは、できるだけ現実的に、本番を想定して、何度も繰り返しイメージします。繰り返しイメージすることで、その状況に慣れ、感情を制御することを目的とするからです。
しかし、最高の自分をイメージすることは、メンタルリハーサルではなく、アファメーションという自己暗示・催眠を目的としたイメージトレーニングです。アファメーションでも、自信が高まることで感情のコントロールにつながることもありますが、それはいくつかの条件がそろった時だけです。
ですから、石井塾では、アファメーションではなく、メンタルリハーサルを中心に教えているのです。
でも、このメンタルリハーサルが、口でいうより、難しい。
リハーサルというくらいですから、できるだけリアルな方が良いのですが、ほとんどの人がこれができていません。例えば、石井塾では、あがっている自分をイメージするところから始めます。しかも、それが本当にできているかを測定します。
えっ、そんなことイメージすると、より不安が強くなってしまうのではないか?そんな心配をされるかもしれませんが、そうならないように、きちんと土台作りから始めます。これまで、本当に多くのプロフェッショナル、アスリート、エキスパートから、社会人、受験生まで、個別に指導してきましたが、ひとり一人、取組課題も、立場も、舞台も、個性も、イメージ能力も違います。
私は、塾生から十分に本番の状況をヒアリングして、一緒に現実的なイメージのシナリオ作りを行い、そして、メンタルリハーサルができるように指導します。
こういったことは、心理学の本や教科書には書いていないし(書ききれないし)、メンタルトレーナー養成講座でも学べない、私だけのノウハウであり、強みなのです。