イメージトレーニング

メンタルリハーサルで本番力に差をつけよう!

メンタルリハーサルとは、その言葉のとおり、本番を「頭の中でリハーサルすること」で、本番での状況や自分がやるべきことをリアルに想定し、繰り返しイメージすることです。

私の中では、本番で力を発揮するために、最も大切なメンタルトレーニングです。

私がこれまで大勢のアスリートを指導してきて気づいたのは、選手たちの多くは、血のにじむ努力のなかで、普段の練習に取り組んでいる割には、本番のための準備が「圧倒的」に少ないことです。

普段から、しっかりと練習していれば、本番では自然と力が発揮されると思っているのだろうし、アスリート本人だけでなく、監督やコーチもそのように考えているひとが多いと思います。

しかし、私からすると「本当にもったいない!」のです。

競技レベルが高ければ高いほど、勝敗や結果は、本当に小さいところの差で勝負が決まります。

それでは、この小さな差がどこで生まれるのかというと、普段の練習で培った技能が、本番で、どれだけ早く、正確に発揮されるかに尽きるのです。迷いなく、体が勝手に反応してくれる状態が理想で、それがいわゆる「ゾーン」とか「フロー」です

しかし、私たちは誰でも、初めての試合会場や、大勢の観客の前など、普段の練習環境とは異なる本番環境に入るだけで緊張してしまい、なかなか思ったような動きができなくなってしまうものです。

というのも、人はいつもと違う環境では、ストレスを感じ、緊張するものだからです。これは動物にも見られる本能的な反応です。

しかし、徐々に環境に慣れていき、ストレスを感じるのが小さくなくなっていきます。これを心理学の専門用語で「順化(馴化)」といいます。簡単にいえば、「慣れ」です。

プロ野球選手たちが、数万人の大観衆の前でも、それほど緊張することなく、自分の力を発揮できるのは、高校・大学・社会人など、それなりの大舞台を経験してきているからです。

それでも、WBCの試合などでは、あのイチロー選手やダルビッシュ投手ですら、自分の力を発揮するのに、しばらく時間がかかってしまいました。

メンタルリハーサルは、この順化のメカニズムを利用したものです。

事前に試合会場や試合の流れなどをイメージでリハーサルしておくことで、不慣れな環境に慣れたり、突然のアクシデントなどにも動揺しないようにしておくのです。

また、競技によっては、試合の展開を事前に予行することで、試合に向けて、しかるべき準備ができることもできます。

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メンタルリハーサルは、事前に本番を何度も、様々なパターンで想定することで、ちょっとした想定外のことが起こっても、迷いなく体が動くようにしておく準備なのです。メンタルリハーサルは、何度もやればやるほど、そしてリアルであればあるほど、脳のなかには刻まれていきます。それはイコール、そういったことが起きたときに迷いなく体が動くようになるということなのです。

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ただ、競技によって、このメンタルリハーサルのやり方はかなり異なります。野球、ゴルフ、射撃、相撲など、本当に色々ですし、陸上や体操などの種目と、テニスやバスケットなどの種目でも、そのやり方は異なってきます。

注意しなければいけない、アスリートが起こしがちな間違いは、このメンタルリハーサルと<成功イメージ>を混同してしまうことです。

成功イメージは、試合において望ましい展開をイメージすることですが、実際には、そのような展開になることは、常に金メダルを狙える選手だったり、相手がいない競技(水泳・陸上など)の選手以外であれば、非常に稀です。

また、あがり症の選手が、まったく緊張することなく、自分の演技ができる可能性はほぼありません。かなり非現実的なのです。

成功イメージは、本来は、モチベーション向上のためにやるべきものであり、本番で力を発揮するための準備(=感情コントロールやゾーン)のためにやるものではないのです。

むしろ想定すべきなのは、現実的に起こりうる様々な「小さな事件」です。例えば、スケート競技では、自分の滑走前の選手が転倒して、競技開始が少し遅れることは良くあることですし、ゴルフや射撃では、雨や風が急に強くなることも起こり得ます。こういったことをどれだけ想定するかです。

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どの競技にせよ、トップ選手というのは、こういう想定を普段の練習からやっているものですが、試合直前に、あまり体に負荷をかけることなく、本番準備ができるという意味では、メンタルリハーサルをやらない手はありません。

注意点としては、いきなり「さあ、メンタルリハーサルをやるぞ!」と思っても、イメージが中途半端になって、うまくできないことがあります。私が勧めているのは、まずは事前に、しっかりと想定プラン(シナリオ・脚本)を作ることです。そのうえで、できる範囲で、主観的、客観的に、本番をイメージしていってください。

 

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