演奏の緊張やあがり症

本番トラウマを克服し、全国コンクール1位に 管楽器奏者のメンタルトレーニング体験談

今年3月に入塾したプロ音楽家Dさん。先日の某全国コンクールで念願の一位を獲得できたとの報告を受けたので、お願いしてメンタルトレーニング体験談を書いて頂きました。その全文を紹介したいと思います。


楽器を始めてもう15年以上経ちますが、大学生の時に全国コンクールに入賞したのがきっかけでかなりのあがり症になりました。

それでも一位が欲しくて全国コンクールに挑戦していたのですが、遂にあるコンクールの2次審査で「人生で1番緊張した」とはっきりと言い切れるような本番トラウマを経験してしまいました。 手足が震え、息がまっすぐ吐けず、舞台上でパニックになり、本当に本番の記憶がなくなるほどに緊張しました。本番後は涙が止まらず精神が不安定になり、それが何日経っても治らず、本番を思い出すだけで血の気が引くような感覚に陥るようになりました

eg132_l昔は緊張など一切した事がなかったので、大学生になって緊張する本番が増えてきた時に「たまたまだ、今日だけ緊張するんだ」と言い聞かせていたのですが、「人生で1番の緊張」を経験した後からはそんな呑気なことを考えることはできず、友人に相談したところインターネットで『石井塾』を探してきてくれました。 そのホームページを読んでなんだかビビッときたので、とにかく早く始めなければ!と思いカウンセリングの申し込みをしました。

お試しの入塾相談で、持病だと思っていた胃腸の不調や不眠症はストレスから来ているということをズバリ言われ、目からウロコだったのをはっきりと覚えています(確かにストレスを抱えやすい性格ではあったので、胃潰瘍になったこともありますが、まさか日常的なことまでストレスのせいだったとは思ってもいませんでした) 。そしてその場ですぐに申し込みをし、6回のレッスンに通いました。

1回目でノウハウを教えていただき日頃メンタルトレーニングをしていたのですが、2回目にレッスンに通う頃には胃腸の不調や不眠が全くなくなっており、それ以降もメンタルトレーニングを続けていくと日頃の演奏活動で極度に緊張することはなくなりました。

6回のレッスンを終えた頃、録音審査を通過していたので、初めての国際コンクールに臨みました。しかも、そこでわたしは初めてフローを体験することになります。心地よい緊張感で本番を迎え、気持ちはとても盛り上がっているのに頭はとても冷静で、一曲目は練習してきたことが全て出し切れました。

ただ、一曲目が本当にうまく出来すぎたが故に、いつものわたしの悪い癖がでて自分に自分でプレッシャーをかけてしまい、二曲目に少しミスが出てしまいました。結果は一次で敗退してしまいましたが、審査員の皆様にアドバイスをもらえたこと、フローを体験できたこと、フローが長続きしなかったこと、全てが勉強になりました。 また、帰国してから受けたコンクールでメンタルが見違えるように良くなったと沢山の審査員の方に褒めていただきました。

わたし自身はそんなに外に出しているつもりはなくても、やはり今まで目に見えるほど緊張していたようです。 今やメンタルよりも実力がたりないと師匠に言われたのをきっかけに退塾して練習に励み、最近行われた全国コンクールで無事に一位を取ることができました。

音楽大学ではこうしてメンタルに問題がある人が沢山いるのにメンタルトレーニングの授業はありません。自分で行動を起こすしかないのです。 もしも石井塾がなかったら、もしも友人が石井塾を探して勧めてくれなかったら、わたしはまだ緊張のどん底でもがき苦しんでいたのだと思います。先生のサポートのおかげで壁を越えて、また新たな一歩が踏み出せました。本当に通えてよかったです。ありがとうございました。

同じような悩みを抱えている方が、石井先生と出会えることを切に願います。


Dさんは、大学在学中に全国コンクールで上位入賞し、その勢いで、次の大会では全国一位を取れると周りからも期待されていましたが、その期待が逆にプレッシャーとなり、どんどん自分の力を出せなくなりました。

コンクール会場では、自分のことをみんな知っている、恥ずかしい演奏はできない、ということを意識しすぎてしまったそうです。そういったプレッシャーや本番で結果を出せないことが重なり、不眠や腹痛、生理不順に苦しむようになり、入塾した時には、体の不調が当たり前になっていました。

お試し体験で話を伺って、Dさんの不眠や腹痛が、演奏のプレッシャーから来ているものであることがすぐにわかったので、私の中では、きちんと呼吸法を中心としたメンタルトレーニングを行っていけば、これらの身体症状は少なくなり、あとはそれに伴って、本番でのあがりもかなり軽減することがわかりました。あとは時間の問題だけでした。

ただ、数回のセッションのあとの国際コンクールで、自分の力を出し切れたこと、そして1曲目だけとはいえ、フローを体験できてしまったことは、私の想定外でした。さらに、その勢いのままに、権威ある全国コンクールで一位になり、非常に長ったらしい名前の章をいくつもかっさらってしまったことにも、驚きました。

以前のブログで紹介した40代のチェリストの方が、「もし20代の頃に石井塾に来ていたら、また違ったキャリアになっていたかもなあ」とおっしゃっていましたが、Dさんは、まさにそれを体現する形になるのだと思います。あの全国コンクールで一位を取るということは、一気に未来が広がるだろうからです。
>> 塾生(チェリスト)の声20150722

ひとつ残念だったのは、国際コンクールであがり克服を確信したDさんが、多忙を理由に退塾してしまったこと。師匠から、「メンタルよりもやることがあるだろう」との指示を受けたとのことでしたが、石井塾では、あがり症克服以外でも、演奏家の力になれることがたくさんあります。

例えば、イメージトレーニングも、Dさんには本番対策のためのものを2種類ほど教えただけでしたが、私が教えているのは10種類以上あります。集中力の脳トレ(脳波や脳血流)も全くできませんでした。もう少し頑張って続けてくれれば、より中長期的な課題を見つけ、それを一緒に解決できる方法を探せたかもしれません。

 

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