あがり症のウェディングシンガーの受講理由と結果

夏の終わりに入塾したウェディングシンガーのEさん(アラフィフ女性・地方在住)。30代で、歌のレッスンを趣味で始めたのですが、実力と縁(それと運)があったのか、数年前から、結婚式場での歌の仕事を始めることになりました。しかし、あがりと緊張のために、ひどい演奏しかできないことが続き、せっかく手に入れた歌の仕事を辞めなければならない…という思いに追い込まれていたときに、石井塾を見つけ、入塾しました。その入塾時の申し込みメッセージがこれです。


初めまして、****と申します。ブライダルの仕事に就いて3年半になりますが、就職当初から、ソロシンガーの業務に限って極度のあがり症による失敗を繰り返し、トラウマも深まって毎回思うように歌えぬまま今日に至り、非常に悩んでおります。

私の場合は音楽の専門家では無いので、無理をして続けるより転職した方が良策との考え方もあると思うのですが、歌う事が好きですし、偶然縁のあった現在のブライダルの仕事にとても魅力を感じております。新郎新婦やゲストの「幸せ」に立ち会う仕事なので、そのシーンに相応しい、明るく伸びやかな声で歌えるようになりたいです。年齢的に、後何年出来るか分かりませんが、この仕事を終える時に悔いの残らぬよう、今の自分が抱えているあがり症とトラウマを克服して明るい気持ちで日々の仕事に臨みたいとの思いから、入塾のご相談をさせて頂きます。

私は学生時代から今まで、音楽を専門的に勉強した経験はありません。15年前に趣味で声楽のレッスンを始めたのですが、最初に習った先生の指導法が合わず、全身に過度な力の入った息の回らない状態で発声する習慣が付いてしまいました。それと同時に、歌う事自体が不自然で苦しいイメージへ繋がって行きました(特に高音部)。これに加え、もともと人前で歌う時に緊張する傾向があったため、毎年の発表会は失敗の連続で、この頃から歌唱に対するトラウマが始まっていたかもしれません。それでも歌う事が好きで何とか上達したいと思い、5年前から別の先生に師事して発声が徐々に改善しつつあった所、ソロシンガーの業務をメインとするブライダルの仕事への誘いがあり、これまで趣味で習ってきた歌を仕事に出来るという喜びから、就職を決心しました。

しかし前述しました通り、仕事として歌い始めて3年半経つにも関わらず、人前で歌う事に慣れる兆しが見られず、毎回「また、失敗するかも」という恐怖に捉われて萎縮してしまい、その結果、先輩シンガーいわく「あなたは本番になると、いつも練習の半分しか歌えていない」という状態が続いています。

具体的にどのような失敗をするのかと申しますと、

1)本番に対する不安から前夜は睡眠不足に陥り、当日は注意力散漫になる事が多い。
2)苦手意識を感じる場所(音響やゲストとの距離が各チャペルによって異なる)やメンバー(牧師・ピアニスト・カメラマン)、またはゲストの人数や録音の有無などによって、気持ちが左右されて動揺する事が多い。
3)睡眠不足による注意力散漫や挙式の環境条件による動揺、そして「また失敗するかも」というトラウマから、練習では出来ていた身体の使い方(立ち方・丹田の支えや胸の開き方・口形や舌の位置等)、更にテンポや曲想に対する意識等が、本番になると滅茶苦茶になってしまう。
4)1回の挙式につき2~3曲の歌唱を行うが、苦手な楽曲や楽曲中に失敗する箇所がほぼ毎回同じである。そこに向かって恐怖心や体の硬直が強くなり、息が吸えない(または吐けない)状態となり、最終的に音程が下がったり不快な発声や声が詰まって出ない等の失敗が起きる。
…と言った具合です。

実は今年の年始に、自分が余りにも歌の仕事には不向きに思えて、一旦は仕事を辞める決心をしたのですが、その際に上司や先輩から「これまで努力して来たのに、今辞めては勿体ない。未熟な部分を改善しながら努力を続けてみなさい。」と言ってもらえました。自分では、もう前進する見込みが無いと思い諦めかけていましたが、他人から見て僅かでも改善の余地が感じられるのであれば、何とか現状を打破して今の仕事を続けて行きたいと考え、そこから改めてあがり症の克服法を模索し始めました。とは言え、メンタル強化や呼吸法(瞑想を伴うものやアスリートの体験に基づくもの等)に関する書籍を色々読んで実践してみてたものの「これだ!」と言う答えにはなかなか出会えず、行き詰まりの連続です

そんな時、偶然ネット上で「石井塾」のホームページに出会い、先生のご著書にある「レゾナンス呼吸」を自己流で試したところ「何だか、この方法が自分には合っているのではないか?今まであれこれ試した中で、この方法が最もあがり症に対する現実的な効果があるのではないか?」と言う、小さいながらも確かな手応えを感じ、入塾と受講について真剣に考えるようになりました。

石井塾のホームページと、先生のご著書「ここ一番に強い自分は科学的に作り出せる」を拝読しまして

1)今まで、自分があがり症を克服できないのは心が弱いせいだと思い込み、メンタルの弱さに関して強い劣等感を持っていました。しかし「トラウマによる恐怖感情は条件反射であり、気合いが足りないから起こるものではない」と教えて頂いた事で、まず、メンタルに関する劣等感が和らぎました

2)タイトルに「科学的」と言う言葉が入っていたため、読む前に、内容が難し過ぎたらどうしようとの不安がありましたが、緊張・トラウマ・あがり症のメカニズムがシンプルに説明されており、 「科学」が苦手な私でも大変理解しやすい内容でした。

3)あがり症の克服方法について、一般的に効果的と思われている「心を鍛えましょう」と言った精神論から離れた視点に立ち、[心ではなく身体に働きかける」方法を提唱されていますが、その具体的な手段であるレゾナンス呼吸トレーニングの実証実験(バッティングコンテスト)とが分かりやすく紹介されており、その効果に対して率直に共感する事が出来ました。自分の呼吸に関して普段から不安定さを感じる所があるので、その点も含めて、この呼吸法を習得したいと思いました。

4)ホームページの塾生やOBの体験談に音楽関係の方がたくさん登場しますが、プロの音楽家や専門的な勉強を経て音楽の仕事に携わっている方でも、本番でのあがり症に苦しんでいるケースが沢山ある事を知り、非常に驚きました。音楽の仕事をしているのにあがり症を克服できない状態が長く続いているのは自分一人ではないと知って安堵した部分もありますし、入塾してトレーニングを受けたことにより各々のペースで改善の方向に向かっているお話を伺って、私にも改善の可能性があるのではという希望を感じました。

もしも私のようなケースが先生のメンタルトレーニングの方向性に合うようでしたら、どうか入塾相談のお時間を取って頂けますよう、よろしくお願いいたします。


もうこのメールを受け取った時点で、しっかりとした目的や状況、そして相性の良さが確認できたので、私の中では、改善させる自信はありました。そして実際にその通りになりました。2か月の短期集中コースが終わる前にもらったメールが次です。


おはようございます。少し早いのですが短期集中コースのコーチングに対するお礼、それからこちらは遅くなってしまいましたが、受講の継続に関するご相談についてメールさせて頂きます。

まずお陰様で、入塾の目的であった「あがり症の克服」は、この2カ月でほぼ達成出来たと感じています。正直な所ここまで短期間で克服出来ると考えていなかったので、自分でも成果の大きさに驚いています。勿論まだ達成できていない部分もありますが、本番での恐怖や苦痛に近い緊張は大幅に軽減されました。

その結果、受講前に較べてかなり落ち着いて歌えるようになり、トラウマの強かったパッセージで大きく崩れる事もほとんどなくなったので、「こんな事ではクビになる!」という不安に苛まれる事も無くなりました。(これでクビになったら、それは私の歌がどうしようもなくヒドイということなのでしょうw)。また、これは想定外だったのですが、「あがり症の克服」と同時に生活習慣や健康面が大幅に改善した点も受講による大きな収穫でした。(特に睡眠と飲酒。最近はほぼ30分以内で眠れるようになりました!)

この仕事を始めて3年半、ずっと「あがり症」に悩み、仕事時間外もそれが頭から離れず苦しんでいた日々を思うと、現在安定した気持ちで仕事に臨み規則正しい毎日が送れているのはとても幸せな事です。入塾前は初めてのメンタルトレーニングに対する不安もありましたが、集中コースを終えるにあたり、石井塾のプログラムを受講して本当に良かったと思っています。石井先生には心からお礼申し上げます。ありがとうございました。


このブログで何度も書いているのですが、どんなに深く悩んでいても、きちんと正しくメンタルトレーニングを始めれば、思った以上に早く改善することがあります。それは状況次第なのですが、ある程度、詳しく状況を書いてくれれば、その文章だけでわかるときすらあります。

とにかく一歩前に進んでください。今の状況を自分なりに整理して、申し込みメッセージをください。

 

関連記事

  1. あがり症のパフォーマーはミュージカルのオーディションにどう準備したのか…

  2. 塾生(アマチュア舞踏家)からの報告メール20170320

  3. イメージトレーニングを始めて、お弟子さんから「いつもの演奏に戻りました…

  4. 塾生(アマチュア演奏家)からの報告メール20170824

  5. 本番経験を積もう!初企画の音楽会(試演会)のご報告

  6. あがり症のアマチュア演奏家が体験した鳥肌感覚