メンタルトレーニング石井塾で、2018年以降で特に増えているのが、会社勤めのハイパフォーマンス人材のメンタルトレーニングです。年齢は20代後半からの40代の方で、戦略コンサルタントやITコンサルタント、税務会計コンサルタント、投資顧問マネージャー、ゲームプロデューサー、ブランドマネジャー、プロジェクトマネジャーなど、同年代の会社員に比べて、学歴も収入も一段高い人たちです。
少し前までは、会議やプレゼンなどでのひどい過緊張・あがりを克服したい「一般会社員」が多かったのですが、ここにきて、その質が変わってきています。
勝手に想像すると、今では、あがり症克服を支援する専門家や団体も多く、一般会社員は、規模が大きかったり、サイトに難しいことや本質的なことを書いていない専門家のほうに流れていきます。しかし、ハイパフォーマンス人材は、理解力も高いので、石井塾ウェブサイトの長い文章や体験談からも、何か可能性を感じて申し込みをしてくるのでしょう。
そういったハイパフォーマンス人材の相談理由で多いのが、「集中力・パフォーマンスの低下」です。しかし、よくよく話を聞いてみると多いのが、特定の上司や取引先に対して、また特定の場面において、いつも通りに頭が働かず、思ったコミュニケーションができないというもの。ひどい過緊張で頭が真っ白になってしまうというひともいますが、多くはいつもより少し頭の回転が下がってしまうように感じるそうです。
ただ、こういったハイパフォーマンス人材にとっては、いつも通りに自分の意見を言えないことは、とてもフラストレーションがたまることだし、とても悔しくて残念なことです。提案の成約率や、上司からの人事評価に直結してしまうこともあり、毎回きちんと結果を出せなくなるということは、会社内での立場も苦しくなってしまいます。
彼らは、これまで努力を重ねてきており、自分の能力がどのくらいであるのかを知っています。そして、今まで多くの困難を、自力で乗り越えてきています。そのため、なぜ特定場面で、自分の頭の働きが悪くなって、いつもだったらできる切り口鋭い質問や、意見交換、プレゼンができなくなってしまう理由や、その対処法がわからないことに対して不安を感じ、その解決策を求め、石井塾の門を叩いているようです。
仕事や試験、スポーツなどの場面で、本来の能力以下の力しか発揮できないひとのことを、心理学ではunderachieverといいます。発揮できていない状況をunderachievingといいます。
underachievingな状態は、ひどい過緊張で悩むアスリートや音楽家などでは分かりやすいです。しかし、仕事やプレゼンでも往々にして起こります。それは高い能力がある人材でもそうです。そして、そういった人材ほど、その落差に敏感だし、結果に影響を受けやすいのです。
能力が高い真面目な人ほど、自分の問題は、自分で解決しなければならないと考えてしまいがちです。しかし、underachievingに関する問題は、プロの専門家にとってみれば、意外と簡単に解決できることが少なくないのです。しかも、優秀な人であればあるほど、その解決率は高くなるし、早く改善していくことが多いのです。
メンタルトレーニング石井塾では、なぜそのような「特定」の状況で、集中力やパフォーマンスが下がってしまうのかについて、性格や考え方の問題とするのではなく、かなり理路整然と説明することができます。そのうえで、科学的に効果が裏付けられたメンタルトレーニングを指導します。また、メンタルトレーニングが継続できるような仕組みも用意しています。例えば、ストレス軽減効果の「見える化」だったり、マンツーマン支援だったりです。
この体験談を書いてくれた税務コンサルタントのように、私はこれまで、underachievingな状態に陥っていた多くのハイパフォーマンス人材を、そこから脱却させてきました。この体験談のコンサルタントは、問題を解決したら、すぐに卒塾されましたが、同じように短期間で明らかな変化が起きているにもかかわらず、すぐには卒塾せずに、しばらく継続する会社員も少なくありません。その理由の多くは、きちんと効果が定着するまで続けたいというものです。本当に大事なスキルは、そんなに簡単に身につかないからというのです。
実際、下記のブログで紹介した弁護士は、本当に想像を絶するような激務をこなしながらも、2年以上メンタルトレーニングを続けました。いい仕事ができるようになったこともあり、さらに仕事が舞い込み、パートナーになり、最後は「もう本当に時間が作れないのです…」といって卒塾されました。
また、外資大手監査法人のパートナー(役員)も、またすごい激務をこなしながらも、入塾してもう3年以上が経とうとしています。
こういった人たちの多くは、私とのセッションを通して「一時的な」underachievingからの脱却だけでなく、さらに高いパフォーマンスを発揮できるように試行錯誤できる人たちなのでしょう。
こういったプロフェッショナル・ハイパフォーマンス人材との関わりを通して、私も多くを学びましたし、またその学んだことを、ハイパフォーマンス人材の成長支援につなげられたらと思っています。