私たちは、プロの現役社交ダンサーです。プロ最上位であるA級選手として、これまで5年ほど試合に出場してきましたが、なかなか自分たちの目標を達成する事ができず、現状を変えたいと考えていました。生徒さんやコーチャー(ダンスの先生)から頂く、応援の言葉に常にプレッシャーを感じ、その思いに応える結果を出せない自分に、正直、苦しさを感じていました。以前、一度、メントルトレーニングを受けた経験がありましたが、体験セッションで石井先生と実際にお話しをしたところ、ほかのメンタルトレーニングの教室と異なり、脳科学によってメンタルを変えるということ、呼吸という考えもしなかった方法でメンタルを変える事に興味を持ち、入塾を決意しました。
入塾してすぐに集中的に指導を受けた呼吸法を、まず毎日取り入れた事により、頭の中がスッキリし、日々のお仕事のストレスや不安が軽減されていくことが実感できました。自分のダンスパートナーとのコミュニケーションも自然と円滑になり、以前よりも短時間で効果のある効率的な練習へ変わっていったと思います。生徒さんとも良いコミュニケーションを図れるようになり、仕事と練習を、上手く両立できるようなりました。私たちにとっては本当に大きな変化でしたが、2か月の短期集中コースが終わる前のできごとです。
このような基礎のあと、練習方法の見直しなどの指導を受けました。毎日の練習前に、まず2人で、その日の「練習のテーマ」を決めて、専用シートに書くようになりました。それまでは、毎日、なんとなく練習を始めてしまっていたのですが、ダンスパートナーが何を考えて踊っているのか、何を望んでいるのかが共有されておらず、口論になることもしばしばでした。でも、練習のテーマを事前に決める事により、さらに集中して練習に臨む事ができるようになりました。また試合に向けて受けるレッスンでも、以前のように受け身でなく、積極的にコーチャーに意見を出していけるようになりました。たとえ言い合いになっても軌道修正が可能になりましたし、練習を楽しみに感じる自分になり、驚いています。
入塾して9が月が経過していますが、それ以前を振り返って、本当にもったいなかったと思うことは、試合本番に向けての準備や練習の仕方でした。
かなり長い間、私たちの練習というのは、同じ種目(5種目あり)や、不得意な部分のみをひたすら繰り返すだけでした。でも今は、5種目を満遍なく練習し、練習時間内で、だいたいのタイムテーブルを組み、その日によって、練習のテーマや想定を変えるようになりました。また、練習後の振り返りによって、次の練習に生かすことができるようになりました。練習のための練習ではなく、試合を想定した練習ができたので、自信にも繋がりました。
メンタルトレーニングを始めてからは、ここ数年低迷していた成績も日に日によくなっていき、本番でのパフォーマンスを後悔することが少なくなり、次の試合へ、その反省を生かす事ができましたし、何より試合が楽しみになりました。ここ数年低迷していた成績も、11月の大会では過去最高位の順位を得ることができました
これは、本番に向けてのメンタル面での準備を石井先生と話しているなかで、自分達では想定しきれない試合でのハプニングや心理状態に対しても、どのように対処ができるのかを教えてもらえたのも大きかったと思います。そして、本番を重ねるにつれ、呼吸やイメージによって、こんなにも自分をコントロールする事が可能なのだと実体験することもできました。
石井塾でメンタルトレーニングを始めたことで、私たちは、大きく変わりました。もし同じように、現状にマンネリ化していたり、思うような成績を出せず、思い悩んでいる方には、石井塾のメンタルトレーニングをお勧めします。きっと自分の目標に近づいたり・本番に強い自分に変われると思います。
社交ダンスは男女ペアで行う競技なので、メンタルトレーニングも、毎回ふたりで同時に受講しました。最初に動いたのは、女性のほうで、男性は何かよくわからないけど、連れてこられたといった感じだったのを覚えています(本当は困りますが)。それでもお試しでじっくりと話し合って、当塾の方向性をについて説明し、入塾(短期集中コースの受講)されますか?と尋ねたら、即答で「もちろんやります!」という答えが返ってきました。これはある意味、お互いを信用しているということなのでしょう。
お試し相談で話を聞いたところ、普段の練習におけるコミュニケーションに課題があることはすぐにわかりました。もちろん、それは本人たちもわかっていました。しかし、毎日毎日、午前中に練習して、午後から深夜まで、お客さんへの指導などに追われている生活をしている中で、どのように立て直せばよいのかがわからなかったようです。
本人たちはそれで長く苦労していたでしょうが、実は、私にとってはこのような状況は、とてもシンプルでわかりやすく、比較的短期間で改善できる可能性がとても高い事例でした。何がコミュニケーションの問題を発生させているのか、それを取り除くには何をしたら良いのか、すぐにわかるのです。そして、上の体験談に書いてある通り、実際にそうなりました。
これはもちろん、ただ単に呼吸法を続けたからだけではないのですが(自分たちで本を読んでやっただけだとそうはならない)、呼吸法がその大きな要素であることは間違いありません。いずれにせよ、まずはコミュニケーションができる土台を整えたうえで、次に実際に色々な指導(イメージトレーニングや練習法の見直し)を加えていきました。
想定外だったのは、ふたりの人間性がとても素晴らしく、素直に仲良く、与えたメンタルトレーニング課題を協同作業できちんとこなしていったことです。これまで数多くの社交ダンスペアのメンタルトレーニングをしてきましたが、ここまで仲良く、きちんとコミュニケーションが取れているペアはいませんでした。本人たちが言うように「大きく変われた」のは、そのポテンシャルがあったからです。社交ダンスの世界も厳しく、これから色々な試練があるものと思いますが、何があっても、二人で力をあわせて乗り切っていけるのだろうなと思います。