ジュニア(中学生高校生)

極度のあがり症だった子供のメンタルトレーニングでの変化 父親からの詳細報告

もう数年以上も前のことですが、バトントワリングに本格的に取り組んでいたトップジュニア(高校生)の父親から、娘さんの入塾後の変化について、詳細な報告を頂きました。

そしてさらに、この報告の2年後に、彼女が世界大会で優勝したとの報告も受けました。実際に指導したのは2カ月だけだったのですが、努力が実る正しい軌道に戻り、そのまま成長されたのでしょう。

私としても、トップジュニアの吸収力にとても驚かされた指導経験となりました。

ほぼ原文のまま、ご紹介します。

平常心コースを受講させていただいております○○の父でございます。

石井塾の門をたたいてから2か月という短い期間ですが、娘に著しい変化が見られましたので、そのご報告をさせていただきます。娘はバトントワリングという競技を小学校低学年から始め、過去にはジュニア部門で、世界大会への出場経験もあります。

しかし、極度のあがり症で、「見られている、比べられている」と思うと、途端に緊張状態に陥ります。ぞくに言う「ノミの心臓」「ブルペンピッチャー」です。練習は好調、本番になるとガタガタになるのです。

この症状は小学校の時からで、普段の練習はのびのびと演技を見せてくれるのですが、いざ大会となると極度の緊張状態に陥り、普段失敗したことのないような失敗を連発する、ということが続いていました。本人も何とかしたいし、悩んでいる娘を、親としても何とかしてやりたい、と思っていました。

あがり症に関する情報を得るためインターネットや本を読みあさり、これなら出来そうだと思うものは娘に提案しました。娘もあがり症が改善できるかもしれないのであればと、積極的に試していたようでしたが、これといった効果がありませんでした。

アスリートとしてこれはどうかと悩んだあげく 最後の手段として、あがり対策の薬を調剤してもらったりしましたが、おもわしい効果はありませんでした

受講のきっかけと、家族での意見相違

ある代表を決める大会でした。練習通りの演技ができれば、代表枠には入れるだろうと本人も周囲も思っていました。しかし娘は、大会前日から体調が悪くなるくらい緊張し、顔色も悪く、緊張が止まらないと周囲にこぼしていました。

大会当日 案の定 演技開始直後から、普段絶対に失敗することがない技を失敗をして、その失敗が失敗を誘発し、さんざんな結果となりました。娘は大会後、放心状態、そしてしばらくふさぎ込んでいました。

それから”自信を無くした もうやめたい”と打ち明けてきました。

親としてもこのまま続けさせるべきか迷いました。

しかし人前で普段の演技ができるようにさせてやりたい、自信を取り戻してほしいと思い、もう一回やってみようと、娘を励まし継続することにしました。

素人療法ではもう何をやってもだめだ、プロにお願いしてみるしか道はない。メンタルトレーニングを受けることに決めたのです。それからメンタルトレーニング教室を探し始めました。

探し始めると、いろいろな考えに基づくメンタルトレーニングがあることがわかりました。決める条件を、下記項目に絞りました。

  • 1対1でコーチングを受けられること。
  • 似た種類のアスリートへのトレーニング実績があること
  • 受講生さんのパフォーマンスの向上度合が納得できること
  • これをやればこうなるという根拠が明確なこと
  • HPなどから読み取れる方向性が私の考えと近いこと
  • 目標レベルを下げるようなことはしないこと
  • 娘が1人で通えること。

そして最終的に 石井塾が候補に残りました。

実は、メンタルトレーニングを受けるにあったっては 妻との意見の食い違いもありました。

  • そんなものは信じられないからやる必要はない。
  • トレーニングが足りないから本番でうまくいかないんだ
  • 限界まで追い込むトレーニングを繰り返せば大丈夫なはずだ
  • 十分なトレーニングをすればそれが自信になり、プレッシャーに負けないはずだ。

という妻の意見と、

  • 娘の現状を見るとメンタル面をしっかりケアしたほうが良い
  • 追い込みトレーニングは肉体的には効果が出るかもしれない。
  • しかし根性論だけではメンタルの改善には絶対にならない
  • 限界を超えた練習は故障する確率が高くなる それでは元も子もない。

という私の意見でした。

決断は娘に任せることにしました。「少しでも克服出来る可能性があるのなら行く」と入塾を決意しました。今思うと、藁をもつかむおもいででした。

入塾後の変化は、思いのほか早々と訪れた

入塾相談での石井塾長のお話では、メンタルトレーニングやイメージトレーニングの効果が出てくるには、数週間かかるとのことでしたので 気長にやればいいんじゃないかなと思っていました。

しかし裏切られました。入塾してから早々に娘に変化が表れてきました。セッションを1~2回受けたあたりからだったでしょうか、学校で人前に出るのが平気になったというのです。今まで学校のクラス内においても人前に出るときは緊張していたのに、今は積極的に出られるようになったと。

正直に申し上げますと、この変化はメンタルトレーニングの効果だとは思っていませんでした。なぜなら2回ほどのセッションで効果が出るとは到底思えなかったからです。

3回目を受講したあたりから、メンタルトレーニングの効果としか考えられない驚くべき変化がおき始めました。

大会を控え、本番さながらに父兄の前で演技を行う機会があるのですが、これまでは父兄の前でさえ、緊張し足が震えていたのが、全く緊張しなくなったというのです。娘も緊張しない自分に驚く状態でした。これはもうメンタルトレーニングの効果を信じないわけにはいきません

娘自身もトレーニングの効果が実感できはじめ、自宅でのトレーニングも力を入れるようになってきました。毎日、朝昼夕と、時間があれば呼吸法を繰り返していました。イメージトレーニングのレクチャを受けてからは、練習直後、夜就寝前と繰り返し、大会が近づくと、ちょっとした暇を見つけては自分でトレーニングをするようになっていました。

それでも私は少人数の前だから平常心を保てているんだろう。大勢の前に立つと、いつものように緊張するのではないかと思っていました。しかしその心配は無駄に終わりました。

大勢が出場する大会でも予選は全く緊張しなかったというのです。こんなことは今までありえませんでした。これまでは緊張が私からも感じ取れるくらいガチガチになっていたのですが、今回はそれを感じることはありませんでした。

変な言い方ですが、驚くほど普通でした。やっと待ち望んでいた、普通のいつもの演技ができたようです。決勝戦でも娘自身が納得できる演技ができ、納得できる順位をいただくことができました。

これには後述しますイメージトレーニングの副産物といえる効果も、順位に大きく影響したのではないかと思います。

しかし、同時に、これからまだ取り組むべき課題も見つかりました。普段の練習時から調子が良かった種目で、それは表れました。練習で調子がよく”勝てるかも”と欲を出したところから、緊張感に襲われ、足が震えて止まらなかったと演技後自身をふり返っていました。ただ 緊張の中でも今までは緊張しすぎて感じたことのない、体の感覚を感じながら演技ができたということでした。緊張してもその度合いが下がってきているのかなと感じます。

驚いたのはイメージトレーニングの効果

さらに驚いたのはイメージトレーニングの効果でした。

競技中の緊張をコントロールするために始めたイメージトレーニングですが、足の動かし方、手の動かし方、体の動かし方を意識するイメージトレーニングの指導を受けたところ、思わぬ副産物がありました。無意識に、演技の中でイメージトレーニングしたように体が動き始めたというのです。いくら口頭で教えようとしてもできなかったことが、イメージトレーニングで形になって出てきたのです。これは意外な効果ででした。技術指導の先生から手足の動きが格段に良くなってきていると褒められた、と喜んでいました。

石井塾にお世話になり始めてからわずか2か月足らずで、ここまで変化できるものなのかと本当に驚いています。あがり緊張だけコントロールができればそれでよしと思っていましたが、期待以上の効果が出ています。

親子で取り組んできた、緊張をコントロールするという長い長いトンネルにやっと出口が見えてきました。娘も少し自信をとり戻してきたようにも感じます。石井塾長には本当に感謝しています。

こんなことならもっと早くメンタルトレーニングを受けさせればよかった と後悔していますが、 挫折を経験したからこそ、娘も真剣に取り組むことができているのではないかと思います。

娘の状況や、教えていただいたことの習熟度を正確に把握していただき 娘にあったトレーニングメニューを提供していただいたことが、わずかな期間で大きな変化がもたらされたのだと感じます。

石井塾を選んだのは間違いではなかった 信じて娘をお任せしてよかったです。また新たな変化がみられましたらご報告させていただきたいと思います。

娘の父より

そのさらに1年後のメール報告

こんにちは。昨年、演技系競技で平常心コースを受講させていただきました○○の父でございます。

娘がメンタルトレーニング平常心コースを受講して早くも1年が立ちました。ちょうど1年前、全国大会で緊張しすぎで大失敗したことが、石井塾受講のきっかけでした。

親としては、人前での演技時に少しでも緊張度合いが下がってくれればいいな程度の気持ちでしたし、娘本人も、今まで何をやっても改善しなかった緊張がすぐにとけることは無いだろう。ちょっとでも改善できればよいとの気持ちで入塾したことを思い出します。

その後も、受講前と比べるとメンタルコントロール面で大きな進歩があり、競技において崩れることが少なくなり、昨年より掲げていた目標を達成できましたので、ご報告させていただきます。

先月、ブロック予選大会がありました 全国大会への進出がかかった大事な大会でした。前回の大会から6か月以上間隔が開いていたので、どうなるんだろうと心配していましたが、緊張することなく演技できていました。

呼吸法とイメージトレーニングで、緊張のコントロールだけではなく、気持ちの持ち方も少し変わってきたのでしょう。予選を勝ち抜 いた強豪ぞろいの中、自分のいつもの演技をすることだけに集中しようと思って演技に入ったとのことでした。

本人も、見ていた私も、納得出来る演技でした。昨年までガチガチで演技していたのが嘘のようでした。そして結果もついてきました。全国大会への推薦枠に入れていただくことができたのです。

そしていよいよ全国大会です。石井塾にお世話になるきっかけとなった大会です。昨年、極度の緊張で何が何だかわからないまま演技し、大失敗し、惨憺たる結果となった大会です。

本人の受けたショックは大変なものだったと思いますし、本人ほどではないにしろ、私も今でもその時のことははっきり思い出されるくらいのショックを受けたことを思い出します。石井塾の教えを受けて1年越しの再チャレンジです。

やはり昨年のショックは大きかったようです。演技前の練習時に、昨年の失敗がふいにフラッシュバックし、怖くなり涙が止まらなくなるという事態に陥ったとのことでした。しかし、呼吸法などで少し落ち着いてから演技に入れたということでした。

そして演技開始。出だしこそ硬さはあったものの盛り返し、十分満足のいく演技ができたともうしておりました。

そして今回の大会において 本人が立てた目標を達成することができました。昨年の雪辱を果たすことに成功しました。世界大会への出場権も獲得できたのです。

本大会のように、全日本での順位が決まる、世界選抜が決まる、チームから世界大会に行くこと期待されているといった、この競技をする上で最大級のプレッシャーがかかる大会は 石井塾を受講後、初めてでしたのでどこまで本物になっているか、凄く不安がありましたが、心配はいらなかったようです。

これで昨年のトラウマから抜け出してほしいと願うばかりです。

入塾して得られたものは大きなものでした。それがなければ、今の状況には絶対ならなかったと実感しています。私の勝手な想像ですが、これ(呼吸法とイメージによる集中そして演技に入るまでのルーティンワーク)をやっておけば緊張しない!という安心感ができたのではないかなと思います。

まだまだイメージトレーニングと体の動きが一致しないとか、積極的に攻める演技ができないとか、課題は山積みですが、石井塾で受けたトレーニングの基本を忘れず継続して取り組みさせたいと思います。

それでも、人前で安定して演技が行えるようになり世界選抜に再び選ばれたことは 本人にとっても、親にとっても、所属団体にとっても非常にうれしいですし、ホッとしています。

昨年の絶望の淵から救い上げていただいた石井塾に感謝とお礼を申し上げます。

また何かの機会に変化がみられましたらご連絡させていただこうと思います

娘の父より

 

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