手の震えを止めるために、今日もベータブロッカーを飲む。飲めば効くことは分かっている。
分かっているけれども、鞄の中にいつも薬がある状態に、あなたはどこかで、こんな引っかかりを感じていませんか?
- この先ずっと、飲み続けなければいけないのだろうか
- 薬で乗り切った本番は、本当に自分の力といえるのだろうか
- もし急に薬が間に合わない場面が来たら…
こんな理由から、できればベータブロッカーをやめたい。頼りたくない。
そう思って検索し、このページにたどり着いたのでしょう。
このページでお話しするのは、薬の効き目や飲み方ではありません。
どんな理由で薬を止めたいと思ったのか。
また、実際に薬をやめたい、減らしたいと思った人たちが、どうやってそこから抜け出していったのか、その道のりです。
同じ悩みから薬を手放した人が、決してひとりやふたりではないことも、分かってもらえるはずです
手の震えでベータブロッカーに頼るまでの、それぞれの事情
「先日、契約書に記入しようとしたとき、手が震えて字が書けず、妻に代筆してもらうことになりました。脳神経外科で、緊張や手の震えに効く薬を処方してもらいました」
(40代・会社役員)
「手が震えてまともに演奏ができないので、もう何年も前に心療内科でベータブロックを処方してもらいました」(ウクレレインストラクター・49歳)
「舞台のライトが当たったピアノに座ると手が震えてしまったり、指が固まってしまって力が出しきれません。 長年悩み、βブロッカーも試しました。効果はありますが、できれば薬に頼りたくないです。」(ピアノ伴奏・38歳)
「ソロの箇所が近づいてくると腕自体に痛みが出て、それが何度も続いて、その恐怖感から今は抗不安薬とβ遮断薬を処方してもらっています」(バイオリン演奏家・44歳)
「会議や朝礼で人前で話すと手足が震え、記帳でも手が震えます。一番効果がある薬に頼っています」(公務員・45歳)
ベータブロッカーにたどり着いた経緯は、みなそれぞれですが、心の底では「薬に頼らず、自分の力でなんとかしたい」と願っており、その方法を模索していたのです。
薬を手放し、手の震えを乗り越えた人たち
そして、実際にそこから抜け出していった人たちがいます。
テレビ・放送の仕事の人
ある天気キャスターは、生放送の本番で突然ひどく手が震え、声がうわずってしまいました。それ以来、また同じことが起きるのが怖くなり、本番のたびにベータブロッカーが手放せなくなりました。
薬で本番はしのげても、それでも年に数回は震えがぶり返す。また生放送の時間に合わせて、1日に複数回服用しなければならない。
そんな状態から抜け出したいと来られました。呼吸法とイメージのトレーニングを続け、薬を計画的に減らし、通い始めて1年ほどで完全に手放しました。今も第一線でテレビに出続けています。
人前で書類にサインをするビジネスパーソン
いわゆる書痙です。人前での記名で手が震え、薬に頼っていた方が、薬なしで書けるようになりました。会社員で手の震えに悩む方には、こんな事例があります。
楽器を演奏する人
私はこれまで本当に多くの楽器の演奏家のサポートをしてきました。
手の震えが問題になるのは、とくに弦楽器(バイオリン、チェロなど)の演奏家で、弓を持つ右手が震えてしまい、弱音の伸ばす音の場面がとても怖くなってしまいます。
市民オーケストラでコンサートマスターを務めていた、アマチュアのバイオリン奏者の方は、本番のプレッシャーから、ベータブロッカーに抗不安薬も重なり、薬の量が増える悪循環に陥っていました。
効きが悪くなり、量を増やさないと効かなくなっていったのです。ある演奏会の打ち上げでは、薬とお酒が重なって泥酔し、朝、目が覚めたら知らない駅で、iPadもなくしていました。
このまま薬に頼って演奏を続けてはいけない。そう本気で思ったことが、薬と向き合い直すきっかけになりました。
医療従事者(医師、看護師、検査技師など)
胃カメラを操作するときに手が震えてしまう医師や、注射や採血などの際に手が震える看護師も少なくありません。
私のところでは、救急で運ばれてくる、処置の難しい患者を前にすると、頭が真っ白になって手が震えてしまう麻酔科医が来ました。
怖い場面ではベータブロッカーを使っていたけれど、トレーニングを重ねて、ほとんど使わずに済むようになりました。
また、外科の研修医で、先輩医師から細かく指摘されたことをきっかけに、その先輩の前でだけ手が震えるようになった方もいました。
この若手外科医は、震え始めてまだ日が浅かったこともあり、トレーニングを始めて2か月ほどで、その震えはなくなりました。ベータブロッカーを飲もうとしていたけれど、結局飲まずに済んだ、というケースです。
楽器を持つ手、字を書く手、器具を持つ手。震える場面は違っても、薬を手放したい、頼りたくないという思いは、みな同じです。
薬なしで手の震えを克服するということ
ここで、正直にお伝えしておきたいことがあります。
人前でどきどきする、あがってしまう、というのは、私の20年以上のコーチ経験上、地道なメンタルトレーニングで、ほぼ全員が改善していきます。
かなり自信がある分野で、比較的、改善しやすい症状です。
ところが、手の震えは少し違います。
これを抑えるのは、正直なところ、時間がかかりますし、簡単ではありません。それが20年のコーチ経験に基づく事実です。
理由はいくつかありますが、やはり手という部位自体が、非常に繊細で敏感なところだからです。
また、その震える手で何かをしなければならず、それを「気にしないこと」はとても難しく、どうしても強く意識してしまうからです。
このような理由から、単なるドキドキやあがりとは異なり、手の震えの克服は決して簡単ではないのです。
その意味でも、ベータブロッカーを使いたくなる気持ちはわかります。
しかし、それでも敢えて、薬を手放したいと考えるあなたに、事前に、正直に、伝えるべきことがあります。
薬を手放す、手の震えを乗り越えるというと、多くの人が「手が全く震えなくなること」を思い描きます。けれど、現実的に目指すゴールは、そこではありません。
多少手が震えても、やるべきことがちゃんとできる。サインができる、演奏ができる、処置ができる。そこに戻すことが、まず目指すゴールです。
全く震えないゼロを最初から目指すと、少しでも震えた瞬間に「まだダメだ」と落ち込み、続かなくなります。
そうではなく、震えがあっても目的を果たせる自分を作っていく。だからこそ、その場しのぎの薬ではなく、時間をかけて身につけるスキルが求められ、私はそこを重点的に指導しています。
薬は、あなたの成長まで止めてしまう
私は、コーチという立場からも、ベータブロッカーをできるだけ手放すことを勧めています。
なぜなら、薬にはもう一つ、見落とされがちな代償があるからです。
ベータブロッカーで手の震えが止まり、技術的に破綻しなくなると、大事な場面に向けて、人は練習や準備を、それほど頑張らなくなります。
演奏家なら、本来もっと弾き込むべきところを、薬でなんとかなるからと手を抜いてしまいます。そして、そこで満足してしまうと、その人にしか出せない表現を磨く歩みが止まってしまうのです。
外科医であれば、無難に手術はできても、吻合技術やスピードはそこで止まってしまいます。それ以上の何かが積み上がるわけではありません。
これは、上を目指している人ほど、重く受け止めてほしい話です。
薬はその日の本番を助けてくれます。けれど、あなたを成長させてはくれません。むしろ、成長する機会を静かに奪っていることに、多くの人は気づいていないのです。
薬を手放した先にあるもの
ベータブロッカーをやめるというのは、我慢して薬なしで耐えるということではありません。
手放した先には、薬では手に入らないものがあります。
自分の力で緊張を越えて、演奏会をやりきった、プレゼンを乗り切った。そのときの達成感は、薬で乗り切った本番では味わえないものです。
ベータブロッカーには感情の起伏まで抑えてしまう面がありますが、そこから離れることで、うれしさも誇らしさも、ちゃんと自分のものとして感じられるようになります。
本番が怖いからこそ、練習や準備もしっかり行いますが、それは無駄な努力ではなく、成長を持続するうえで、必要な努力なのです。
そして、この「手の震えを自分で越える力」は、手の震えだけに効くのではありません。
仕事のプレッシャーや人間関係のストレスにも向き合える、ストレスへの強さそのものが、同時に育っていきます。
あなたの人生や成長に必要な「土台そのもの」が、少しずつ変わっていくのです。
薬ではなく、自分の力で。石井塾への申し込みを決めた人たちの声
手の震えという同じ悩みを抱えた人たちが、薬ではなく自分の力で、と考えて石井塾の門を叩いています。
その申込みのときに「生の声」を紹介します。
臨床で緊張するシーンで、手が震えることが問題です。βブロッカーを飲めばある程度はコントロールできますが、本質的な改善は見られません。石井塾なら、呼吸法や、その現場での対応まで学べると考え、申し込みました。
(外科医・30代・男性)
発表会で手が震えて頭が飛んでしまい、まったく弾けなくなることが何度かありました。βブロッカーを飲んでもいいのですが、根本的に解決したいと考えています。石井塾では、1日30分のトレーニングという具体的な課題が見えていたので、これなら取り組めると思えました。
(ピアノ愛好家・40代・男性)
過去にベータ遮断薬を使ったこともあり、心拍数をさげれば、弓が震える症状が起きないことは分かっています。でも、それを薬に頼らず、自分の力でできるようにしたい。呼吸法で心拍数をコントロールする方法を教えてもらえると知り、それならばと思いました。
(オーケストラ弦楽器奏者・20代・女性)
書痙で15年以上、悩んできました。人前で字を書く場面で、手が震えることへの恐れが先に立ち、資格試験や旅行など、行動が消極的になっています。これまで複数の病院にかかり、主に薬で対策してきましたが、克服はできていません。今かかっている医師から、メンタルトレーニングやバイオフィードバック療法を勧められたこともあり、申し込みました。
(会社員・30代・男性)
薬や精神論に頼らない、石井塾のアプローチ
私がクライアントに教えているのは、気合や根性ではなく、呼吸法とイメージを軸にした、誰でも身につけられるスキルです。
時間はかかりますが、一度身につければ、薬のように切らして元に戻ることはありません。
私は手の震えに限らず、あがりや過緊張、イップスなどの悩みを抱えていた方に、20年以上、このアプローチを続けており、結果を出しています。
その具体的なやり方は次のページでくわしく解説しています。
薬を減らしたい、やめたいと少しでも思っているなら、まず知ってほしいのは、あなたの手の震えが、薬でしか抑えられないものなのか、それともトレーニングで変えていけるものなのか、ということです。
これを見極めるには、個別に詳しくお話を伺う必要があります。ただ、それは有料になります。20年以上の経験を持つコーチが直接話を伺うので、無料にすることはできません
ですからその前に、まずは入塾簡易診断を受けてみてください。
薬を手放した人たちも、みな、この最初の一歩から始めています。


