先週、8年ほど前に石井塾に通っていた社会人(女性・40代)から、エアメール(誕生日カード)を受け取りました。
それがこれ。

彼女は、海外の大学院を卒業して、国連や大使館職員など、国際職を歴任したあと、10年ほど前に、某行政団体に特別職のマネージャーとして採用されました。しかし、監督官庁から出向していた上司から、否定や無視などの嫌がらせを受け続け、1年ほど耐えたものの、ある日、職場に行けなくなりました。このままではまずいということで、石井塾に来たのは、その直後でした。
詳しい回復の過程は、ここでは省きますが、まずはメンタルトレーニングで自分を変え、そして次に仕事を変えることを強く勧めました。今では、素晴らしい職場や上司に恵まれているようで、世界を自由に飛び回っています。この手紙はシドニーからですが、本当に全世界を回っているようです(去年はインドだったかな)。
努力家で、本当に能力のある人でも、何らかの原因で、力を発揮できていない状況に陥ってしまうことは、よくあるものです。彼女もそうでしたが、バリバリ仕事をしていた自分がその年齢になって、なぜか自分の意志では職場に行けなくなるという体験をするとは思ってもいなかったでしょう。そんなどん底な状態から、ここまで回復させることのお手伝いができたことを嬉しく思います。
彼女のメールにあるとおり、今では石井塾の塾生も本当に多彩で、アスリートや音楽家、ビジネスマンなど、半分以上の方が、世界とのかかわりを深く持って活動しています。実際、中国に現地法人の社長(総経理)として駐在しているビジネスマンや、芸大を出てヨーロッパに留学中の音楽家の現役塾生もいて、二人とは、スカイプでのセッションが続いています。
まあ、私自身、海外経験もあるし、指導するメソッド自体が海外のものなので、集まる塾生も、そういったところを「嗅ぎ分けて」いるのかもしれません。この仕事の残念なところは、関わった塾生・クライアントとは、多くの場合、卒塾すると連絡が途絶えてしまうことですが、彼女のように、年に1度でも近況報告をくれる人がたまにいて、そういった報告は本当に励みになります。