こんなに頑張っているのに結果が出ない…
本番になると、いつもと全然違ってしまう…
もしあなたが、仕事、スポーツやゴルフ、演奏やダンスなどに真剣に取り組んでいる中で、このように感じることがあれば、どうか少し時間をください。
このページでは、20年・2万間以上の個人指導の実績をもつメンタルコーチが、なぜ本番で力が出せなくなるのか? その原因と、本番に強い自分を作るための石井塾のメソッドの全体像をお伝えします。
実際に変わった人たちがいます
まずは、同じような悩みを抱えていた3人の話を聞いてみてください。
威圧的な上司への苦手意識を克服 ── 公認会計士Kさん(30代前半)
国内最大手の監査法人で、同期最速でマネージャーに昇格したTさん。
しかし昇格後、威圧的な上司との面談で思考停止してしまい、自分の意見をうまく伝えられなくなっていました。
Tさんに取り組んでもらったのがメンタルリハーサル。
上司とのやり取りを脳内で詳細にシミュレーションし、「こう伝えたらこう返ってくる」というパターンを毎日振り返っていきました。
3か月から半年で、威圧的な上司との対応が苦でなくなり、さらに部下の指導にもメンタルリハーサルを応用。今では毎朝の振り返りと計画が習慣となり、パートナーへの道を順調に進んでいます。
最終ホールのバーディーでプロテスト合格 ── ゴルフ場研修生Fさん(20代後半)
前年のプロテスト最終予選で、初日1番ホールのティーショットで震えが起こり、大叩きから崩れたFさん。ゴルフの調子は良く不安もなかったのに、です。
翌年に向けて取り組んだのが、メンタルリハーサル。
出だしのホールの迎え方、4日間で必ず起こるピンチの乗り越え方、合否を分ける最終ホールのパッティングを何度も何度もイメージしました。
結果、最終ホールの5メートルのバーディーパットをねじ込み、ボーダーぎりぎりで合格。「迷ったら入らない。ルーティン通りにできるだけ考えないで早く打つ」——そのイメージ通りのパットでした。
3浪目で東京藝大に一発合格 ── 美大受験生Nさん(20代前半)
3度の藝大受験に失敗し、もうこれ以上の浪人はできないと、石井塾でのメントレを始め、背水の陣で臨んだNさん。
それまでの試験本番では、ひどい緊張はなかったものの、本来の力を発揮しきれていないと感じていました。
藝大美術学部の受験は、2日間(11時間)かけて1枚の絵を制作します。この11時間を4つのコマに分けて、各コマでの制作上のポイントを事前にまとめ、制作に入る前に具体的にイメージする——このメンタルリハーサルを日々の予備校での制作や模擬試験で繰り返しました。
結果、受験期も精神的に落ち着きを保て、合格を勝ち取りました。
入学後にNさんから届いたメールには「明確にイメージする力を持つことができて、今の制作でも役に立つことばかりです」と書かれていました。
3人に共通しているのは、気合や根性で本番を乗り越えたのではないということです。
では、なぜ本番になると力が出せなくなるのか?
そして、彼らはどのような方法で変わっていったのか?
ここから順を追って説明します。
なぜ本番だと力が発揮できなくなるのか?
練習では問題なくできることが、本番になるとできなくなる。
これは気持ちの弱さではありません。
脳と体の仕組みによって起こる現象です。
脳科学の観点から、本番で力が出なくなる原因は主に3つあります。
要因① 脳の出力パターンが変わるから
いつもとは違う場所や、プレッシャー下では、脳の出力パターンが変わり、普段通りのアウトプットができなくなります。
そして、いつもと同じようにできないことが新たなストレスになるので、さらに出力パターンが変わり、もっとできなくなる。
これが急激に起こるとパニックに陥ることもあります。。
要因② 余計な思考が動きを邪魔する
ブルース・リーのこの名言の効果は、今ではスポーツ科学・脳科学でも証明されています。
本番においては、余計な思考や、過剰な身体制御(マイクロコントロール)が、パフォーマンスを低下させることがわかっています。
テニスやゴルフ、楽器演奏はもちろん、スピーチや講演でも、一語一句を意識しすぎると全体として不自然になります。
脳科学的には、ワーキングメモリーという短期記憶が容量オーバーを起こしてしまうことが原因です。
本番では「Just do it!」が理想なのです。
要因③ トラウマ記憶(失敗体験)
過去に人前で大失敗したり、小さな失敗を繰り返したりした人は、人前に立っただけで、体が震えたり、心臓がドキドキしたり、お腹が痛くなるといったことが起こるようになります。
これは脳の奥にある扁桃体が関連しており、無意識・条件反射的に起こるのが特徴です。
いわゆる「あがり」「過緊張」「イップス」などの症状のほとんどが、本番での失敗体験=トラウマ記憶が原因で起こっています。
気合や根性、プラス思考では解決しない
このように、人前や本番で起こるパフォーマンスの低下は、今やかなりの部分が脳科学で解明されています。
低下の原因がわかっているのであれば、その予防や改善方法のヒントも得られるのです。
気合や根性で乗り越えようとするのではなく、脳の仕組みに合わせた方法で、ひとつずつ要因を取り除いていくことが大切です。
「本番に強いメンタル」はスキル(技術)である
「本番に強いメンタル」は、生まれつきの才能でもなければ、気合や根性で手に入るものでもありません。
正しい方法で磨くことができるメンタルスキル(技術)です。
メンタルスキルとは、具体的には「平常心」「集中力」「自信」「セルフコントロール」「イメージ力」といった、本番で力を発揮するために必要な心理的能力のこと。
テニスの素振りを正しく繰り返せばショットが上達するように、正しくメンタルトレーニングに取り組めば、これらのスキルを着実に高めることができるのです。
日本ではまだまだ精神論が主流で、本人も家族もコーチも「とにかく頑張ろう」「プラス思考」という考え方から抜け出せていません。
練習量は誰にも負けないのに、本番で結果が残せない。
そんなあなたにこそ、「メンタルは技術で変えられる」という視点を持ってほしいのです。
では、数あるメンタルスキルの中で、何から取り組むべきなのか。
ここからが石井塾のアプローチの核心です。
石井塾のアプローチ:まずは平常心から
石井塾が、すべてのメンタルスキルの土台と位置づけているのが平常心です。
集中力も、自信も、イメージ力も、心と体が落ち着いた状態でなければ十分に発揮できません。
だからこそ、まず平常心を整えることが出発点になります。
しかし、平常心というと、多くの人は「心を落ち着かせよう」と考えます。
本番でそれができないから苦しんでいるのに、です。
「緊張するな」と自分に言い聞かせても、脳がプレッシャーを感知して体に命令を出している以上、意志の力では止められません。
「プラス思考」や「成功イメージ」も、体が危機状態にあるときには届かず、むしろ逆効果になることすらあります。
石井塾が20年間一貫して守り続けてきたのは、「平常心は再現できるメンタルスキルである」 というアプローチです。
とりわけ、心や思考で平常心になるのではなく、最下層のインフラである生理状態(自律神経)を整える。
そうすることで、脳が自然と正常に機能し始めます。
※これは2010年頃に制作した広告漫画です。
ステップ① 体の平常心を作る──レゾナンス呼吸法
すべての土台となるのが「レゾナンス呼吸法」です。
心拍変動を安定させ、自律神経を整えることで、本番でも「物理的に落ち着いた状態」を再現する呼吸法です。
やり方はシンプルです。
1. 椅子に座り、背骨をまっすぐ伸ばし、軽く胸を張り、少し顎を引く。
2. 右手を心臓の上に置き、意識を心臓周辺に向ける。
3. そのまま5〜6秒間隔で、吐くと吸うを繰り返す。
シンプルですが、普段から丁寧に続けていくことで体に定着し、徐々に大事な場面で平常心を再現できる確率が高くなります。
呼吸法だけで変わった事例 ── 米国公認会計士Nさん(30代男性)
外資系コンサルティング会社に勤務するNさんの悩みは、「業務中に集中力が途切れる」「会議で頭が真っ白になって発言できない」というものでした。
初回の面談で、これらの問題の根本にあるのは集中力の欠如ではなく、特定の場面での緊張・あがり反応ではないかと伝えました。
Nさん自身、緊張しやすい性格だとは感じていたものの、それが仕事の集中力に影響しているとは思ってもいなかったそうです。
取り組んでもらったのは、レゾナンス呼吸法です。
3週間ほどで効果が出始め、何かに臨む前に呼吸を整えるようにしたところ、ミーティング中に自分の考えを発言できるようになりました。
2か月後の卒塾時には、周囲の雑音を気にせず業務に集中でき、逆境下でも自分の意見を整理して伝えられるようになり、大勢の前でのプレゼンテーションでは聴衆の反応を楽しめるまでになっていました。
ステップ②本番への準備を変える
呼吸法で「平常心」という土台を作ったら、次は本番をどう迎え、どう乗り切るかの準備に取りかかります。
ルーティン:本番前の行動を決めておく
ルーティンとは、本番前に行う一連の決まった行動のこと。「本番前に〇〇を食べる」「赤いネクタイをつける」といった儀式行動とは異なります。
呼吸法、セルフトーク(自分への声かけ)、動きの確認などを組み合わせた、本番に臨むための準備手順です。
効果的に使いこなせると、一貫性と心理的安定をもたらし、本番での実力発揮を確実にサポートしてくれます。
あるゴルフ関連のYoutube動画で、俳優の中川大志さんに、レゾナンス呼吸法と、ゴルフのルーティンを指導したのがこれです。
基礎として身につけた呼吸法を、実際の場面で、どう応用するのかまでわかってもらえるはずです。
メンタルリハーサル:本番を脳内で予行演する
石井塾のメソッドの中核にあるのがメンタルリハーサルです。
本番の状況や自分がやるべきことをリアルに想定し、繰り返し頭の中でリハーサルすること。
よくある「成功イメージ」とは決定的に異なります。
成功イメージでは、すべてがうまくいく理想的な本番をイメージします。
しかし、実際にはそうならない場面が必ず訪れます。震えが止まらない、ミスが出る——そのとき対処法がなく、頭が真っ白になってしまうのです。
メンタルリハーサルでは、そういった不測の事態まで想定し、「そうなったらどうするか」を事前に決めて脳内で繰り返します。
呼吸法、ルーティン、セルフトークを組み込んだ、現実的な本番のシミュレーションです。
メンタルリハーサルで五輪出場を決めた事例 ── ショートトラック日本代表・菊池悠希さん
ショートトラックは、一発勝負のレースを何本も勝ち上がる必要があり、接触や転倒など自分以外の要素にも左右される、メンタル的に極めて過酷な競技です。
菊池さんは、重要な大会の1か月前になるとなぜか調子を崩し、何とか取り戻そうともがくうちに疲労が溜まり、不安を抱えたまま本番を迎える——そんな悪循環を繰り返していました。
まずレゾナンス呼吸法で土台を作り、その上で全日本選手権に向けたメンタルリハーサルに取り組みました。
レースの組み立て方、あらゆるレース展開の予想、それぞれの場面でどう対処するか——ひとりでは考えつかないほど多くのパターンを想定し、脳内で繰り返しました。
その結果、全日本選手権では全種目で安定した成績を残して総合優勝を果たし、平昌オリンピック出場を決めました。
初のソロ公演で「今を楽しむ」余裕が生まれた ── プロオーケストラ首席奏者
国内プロオーケストラで首席ヴィオラ奏者を務めるKさんは、昔から緊張するタイプでしたが、それまで気合いでなんとか乗り越えてきたといいます。
ただ、初めてソリストとしてコンチェルトを演奏する機会が訪れたとき、真剣に自分の過緊張と向き合うために、石井塾に入塾しました。
石井塾では、まず呼吸法で土台を作り、その上で本番に向けたメンタルリハーサルに取り組みました。
舞台に上がる前後の会場の様子、お客様の様子まで想定しながら、あらゆるパターンをシミュレーションし、それぞれの対処法を事前に整理していきました。
演奏会当日の緊張感はものすごいものがあったそうですが、舞台の上でその緊張を良い形で放つことができ、「今を楽しむ」余裕まで生まれたといいます。
「自分自身が後悔なくやり切れたと思えたのが本当に嬉しかった」という言葉が印象的でした。
ステップ③ 小さな成功体験を積み重ねる
安定した「本番に強いメンタル」は、ある日突然できあがるものではありません。
呼吸法で土台を作り、ルーティンとメンタルリハーサルで本番への準備を整え、実際の本番で小さな成功体験を積み重ねていく。
この成功体験こそが、過去の失敗記憶(トラウマ)を少しずつ上書きし、「ここ一番に強い自分」を作っていきます。
トップアスリートが本番に強いのは、才能でも根性でもなく、正しい方法で成功体験を積み重ねてきた結果なのです。
ただし、呼吸法だけで成功体験に辿り着けるシンプルなケースと、トラウマや複雑な反応が絡み自力では難しいケースがあります。
あなたの状況に応じた取り組み方を選ぶことが重要です。
あなたに合った取り組み方を見つけるために
本番でパフォーマンスが落ちるのは、気持ちの問題でも、努力不足でもありません。
脳と体の仕組みによって起こる、科学的に説明できる現象です。
だからこそ、科学的なアプローチで改善できます。
ただし、最適な取り組み方は、あなたの状況(競技や仕事の種類、トラウマの有無や程度、性格タイプ)によって異なります。
まずは「石井塾との相性診断」で、あなたに合った第一歩を確認してみてください。
石井塾では、対象・ジャンルごとの相性診断をご用意しています。
あなたに近いものを選んでみてください。

