練習管理アプリ「grit」使い方

 

 

gritは何のためのアプリか

自分の練習を、自分で管理できるようになるためのものです。

上達や成長を持続できるひとは、今日何をどれだけやるかを自分で決めて、それをやり切っています。

逆に伸び悩んでいるひとは、練習しているつもりでも、時間だけが過ぎていることが多いものです。

このアプリでは、週の初めに「今週は何時間やる」と自分で決めて、 毎日それに対して何分やれたかを記録します。

自分でしっかり練習を計画して、自分で決めたことを自分でやり切れているか、 それが数字ではっきり分かるようになります。

gritとは「やり切る力」のこと。

アプリリンクの設定と初期画面

コーチから届いたURLを開いてください。 スマホのホーム画面に追加しておくと、毎日開くのが楽になります。

  • iPhone:Safariで開いて、下の共有ボタン →「ホーム画面に追加」
  • Android:Chromeで開いて、右上のメニュー →「ホーム画面に追加」

画面の下に「今日」「今週」「計画」の3つのタブがあります。

画面を開いたときに、エラーメッセージが出ますが、これは無視してください。

アプリの設定

最初にやること:練習メニューの登録

アプリを使い始める前に、まず自分の練習メニューを登録します。

コーチから共有されているスプレッドシートに、自分がやっている練習を書き出してください。 ここに書いたものが、アプリに出てくるメニューになります。

思いつく限り全部書いて構いません。30個でも50個でも大丈夫です。

毎週すべてをやるわけではなく、その中から今週やるものを選ぶ形になります。

列は7つあります

内容
A 練習メニュー メニュー名 9マス練習
B カテゴリ 下の5つから選ぶ 技術
C 内容 どの分野の練習か(自分で決める) ショット
D 時間 1回あたりの分数(数字だけ 30
E 頻度 だいたいの目安 週3回
F 目的 何のためにやるか 打つ前に弾道をイメージして打ち分ける
G 種類 下の7つから選ぶ 実戦テスト

カテゴリ(5つ)

何の力を伸ばそうとしているかで選びます。

 

カテゴリ 中身
技術 競技の動作そのもの
身体 体づくり、連動性、コンディショニング
心理 呼吸、イメージ、集中・ルーティン
頭脳 状況判断、研究、座学
自己管理 記録・振り返り、睡眠・食事、時間管理
その他 計画外の取り組んだこと全般 ※種類もその他

手段では決めません。 動画を見るという行為だけでは決まりません。 フォームを変えたいなら技術、考え方を取り込みたいなら頭脳です。

内容

カテゴリの中の、どの分野の練習かを書きます。自分で決めて構いません。

ゴルフなら、ショット、アプローチ、パッティング、基礎練習など。

野球なら、投球、守備、連動性、ストレングスなど。

ピアノなら、スケール・基礎、曲、読譜・初見、アンサンブルなど。

種類(7つ)

どう取り組んでいるかで選びます。

種類 中身
ディーププラクティス できること、できないことの限界で、強い集中力と結果の意図を持って試行錯誤する。成功率は20-30%くらいが一般的
探求・実験 自由に遊びながら、あえて違うやり方を試す。
うまくいかなくても失敗ではない
実戦テスト 成否が出る形で測る。1球勝負、条件付き、コース想定
修正・メンテナンス 不調の立て直し、すでにできることの維持
反復・確認 ウォームアップ、日々のチェック、ルーティン、定着
学習インプット 知識を入れる段階。読む、見る、聞く
その他 上に収まらないもの

実戦テストとディーププラクティスは同時に成立しません。 測っている最中に修正を始めると、テストが崩れます。 前半はテスト、後半は修正、という日は2行に分けてください。

同じメニューでも時期によって種類は変わります。 身につけている最中ならディーププラクティス、身についた後の維持なら修正・メンテナンスです。

カテゴリ・内容・種類は、自分で考えて書いてください。 正解を当てにいく必要はありません。自分がどう捉えているかが大事です。

書いたあと、セッションのときにコーチと一緒に確認します。

必ず作っておくもの

「その他1」「その他2」の2行を作っておいてください。時間は30分くらいで構いません。 カテゴリ・内容・種類はすべて「その他」にします。

レッスンで指摘されたことをやった、試合のあとに気になったところを直した。 こういう計画にない練習は、この枠に入れます。

計画どおりにいかないことは必ず起きるので、そのための場所を最初から作っておきます。

気をつけること

  • 時間は数字だけ。「30分」と書くと取り込まれません
  • 同じ名前のメニューを2つ作らない。 カテゴリや内容が違っても、名前が同じだと片方が消えます。 「片手打ち(アプローチ)」「片手打ち(パター)」のように分けてください
  • 列を勝手に増やしたり減らしたりしない。 7列の並びは変えないでください

うまく取り込めなかった行は、コーチに通知が届きます。

あとから追加したくなったら

同じスプレッドシートに書き足してください。翌日にはアプリに反映されます。 その日のうちには反映されないので、余裕をもって書いてください。

いらなくなったメニューは行ごと消してください。過去の記録は消えません。

週の初めにやること(計画タブ)

1. 7日の予定を決める

月曜から日曜まで、それぞれ「通常」「半日」「オフ」を選びます。

  • 通常:いつもどおり練習できる日
  • 半日:試合、本番、学校の行事などで練習時間がかなり減る日
  • オフ:練習しない日

半日やオフも取ってください。休むことも計画のうちです。

2. メニューの回数を決める

登録したメニューがカテゴリごとに並びます。それぞれ週に何回やるかを、+と−で決めます。 今週やらないメニューは0のままにしてください。

回数を動かすと、下の合計時間が変わります。 「実働5.5日/この計画で合計45.0時間」のように出ます。

この合計時間が今週の目標です。

多いと感じたら回数を減らしてください。無理な計画を立てても続きません。 逆に少なすぎると思ったら増やしてください。

合計の下には種類別の内訳も出ます。 ディーププラクティスの時間が薄くなっていないか、ここで確認してください。

3. 確定する

「この計画で確定する」を押します。これで今週の目標時間が決まります。

毎日やること(今日タブ)

その週の計画に入っているメニューが並びます。 それぞれ何分やったかをプルダウンで選ぶだけです。

やらなかったメニューは 0分 を選びます。

すべて選ばないと保存できません。 選び忘れがあると「あと3つ選ぶと記録できます」と出て、その場所まで画面が動きます。

全部選んだら「記録する」を押します。1〜2分で終わります。

入力できる期間

当日と、2日前までです。それより古い日は開けません。

まとめて後から思い出して入れても意味がないので、その日のうちに入れる習慣をつけてください。 夜中に入力する場合、午前4時までは前日として記録されます。

今週の進み具合(今週タブ)

  • 実行率:確定した目標時間に対して、実際に何時間やれたか
  • 練習時間:今週これまでの合計
  • 入力率:オフを除いた日のうち、記録を完了した日の割合
  • カテゴリ別:技術・身体・心理・頭脳・自己管理の時間。塗りが実績、細い縦線が計画
  • ディープ:カテゴリの下に別枠で出ます
  • 日別:緑が記録済み、点線が未入力、グレーがオフ

計画を変えたいとき

怪我をした、学校の予定が変わった、体調が悪い。 そういうときは計画を変えられます。

計画タブで回数を直して「計画を変更する」を押します。 理由の入力が必須です。

変更はその日から反映されます。それより前の日は元の計画のまま残ります。 昨日の分を後から減らすことはできません。

なお、変更後の目標に対する実行率と、当初の目標に対する実行率の両方が記録されます。 数字をよくするために計画を下げても意味はないので、正直に立ててください。

続けると何が見えるか

毎日記録していくと、今週タブに次の数字が出ます。

実行率 自分が決めた目標時間に対して、実際に何時間やれたか。 80%を超えていれば、立てた計画が自分に合っています。 50%を切る週が続くなら、計画が多すぎるか、時間の見積もりがずれています。

練習時間 今週の実際の合計です。感覚ではなく、実数で分かります。

カテゴリ別の内訳 技術ばかりで身体や心理が空になっていないか。 何の力を伸ばそうとしているかの偏りが、ここに出ます。

ディーププラクティスの時間 課題に深く向き合う練習にどれだけ時間を使えているか。 反復・確認ばかりの週は、時間は多くても中身が薄いということです。

入力率 記録を完了した日の割合です。 練習はしているのに入力率が低いなら、それは管理ができていないということです。

数字が悪い週があっても構いません。 大事なのは、悪かった週に何が起きていたかを自分で説明できることです。 そこがセッションで話す材料になります。