遠藤プロは2008年のプロ入りと同時に、知人の紹介で石井塾に入塾しました。現役最長の塾生ですが、7年目の2016年に、全日本プロボウリングというメジャー大会で優勝し、トッププロの仲間入りを果たしました。下記体験記は、入塾3年目に書いてもらったものですが、慎重で我慢強い遠藤プロの人柄が伝わってきます。この時点では全日本で優勝できるとは思っていなかったでしょう。

最古参の塾生が、全日本プロボウリング選手権で優勝!!初のビッグタイトルcapd_162

日本プロボウリング協会HPより

ボウリングといえば、重いボールでピンを倒すので、力を使ってボールを投げているように見えますが、実はその逆で、力を抜けば抜くほど、高速度・高回転の投球となるのでストライク率が高まります。向かってくる物体に対して打つ、蹴るのとは違い、自分から始動するスポーツなので、いかに自分をコントロールできるかが重要になってきます。つまり精神的な強さが非常に影響するスポーツです。

プロ1年目のとき、石井塾のメンタルトレーニングを体験した知人から勧められました。

メンタルトレーニングという言葉を耳にする事はありましたが、なんだか難しそうなイメージがあり、自ら率先して取り組もうという気持ちがありませんでした。でも、身近な知人が身をもって体験をしたという言葉には説得力がありました。受講前にカウンセリングを受け、気に入れば継続すれば良いという選択肢もありましたので話を聞いてみる事にしました。

精神論みたいな事を語られるのかと勝手な想像をしていたのですが実際は全く違いました。

なぜ練習通りのパフォーマンスが出ないのか?

今まで仕方ないと一言で片付けてしまっていたことには、キチンと理由がある事を知りました。即効薬はないけれども、地道なトレーニングする事により改善できる可能性があると知り、石井先生の理論は面白いと興味を抱きましたし、技術面の強化だけでは、これ以上の成長ができないと感じはじめた私はコーチングをお願いする事にしました。

プロ1年目は、トレーニングの効果か、経験が浅いという気楽さもあってか、自分が予想していた以上の結果が出ました。ランキングは72位。

シーズン後半の猛チャージもあり、プロボウラー全員の目標である「シード入り(48位以内)」にはまだ遠いけれども頑張れば、手が届くかもしれないという希望が生まれました。

ところが、プロ2年目は1年目よりも出られる試合数が増え、より上位を狙いたいと意気込みはあったのですが、生活面での不運や、技術力の壁も重なってからか、なかなか結果が出せませんでした。良い試合もあれば、予選であっさり落ちしてしまう試合もあり、正直なところ、トレーニングをしても結果なんか出ないんじゃないかと、投げやりな気持ちになることもありました。

それでも、月に1度は必ず、石井塾に通って、少しでも気持ちを整理するようにしていました。これが、調子の悪い時にできる最低限のことだと思ったからです。

2010年、プロ3年目。一体どんな年になるのかもイメージが出来ない状態で出場した1月の大会で、一気にメンタルトレーニングの強い効果を味わう事になりました。その日のスタートは投げている感触は良いのだけれどもレーンコンディションが難しくスコアが出せない状況でした。いつもだったら苛立ってくるのですが、もう一人の自分が頭の中で語りかけてきました。『大丈夫、ここは耐えて、チャンスは必ずくるから』その声に励まされるようになかなかストライクが出ないなかスペアを繋いでいきました。徐々に自分の体を自分自身でコントロールしている感覚が芽生え、視界がどんどん狭まり、周囲に人がいるのにまるで一人で投げているような感覚になりました。

自分でも驚くほど集中でき、ストライク数も増え、スコアがどんどん伸びていきました。後で思い返せばあれがゾーンだったと思います

そしてトップで準決勝を通過し、決勝戦での対戦相手はベテランで優勝経験が何度もあるシードプロ、会場にいる誰もがこの対戦相手の勝利を予想していたと思います。私自身はそれまで感じていたゾーンは終わってしまっていたのですが、すごく冷静に落ち着いて投げきる事ができその結果優勝することができました。

この日の経験が自信になり入賞回数も増えてきて、10月にはプロ入り3年目までのプロだけが出場できる新人戦でも優勝する事ができました。(左写真)

この間予選落ちした試合もありましたが、落ち込んだ状態から回復するまでの時間は以前よりもずっと短くなり、安定した精神状態でプレイできるようになりました。今年(2010年)のランキングは35位、悲願のシード入りを果たしました。

<受講を検討しているアスリートへ>
自分で成果が感じられるようになるまでは、一年くらいかかりましたが、手応えを感じ、実際に結果が出始めた今では、リラックスした状態での練習よりも更に良いパフォーマンスが本番で出せる回数が増えてきています。もしも、自分自身でもまだ気づいていない可能性を追求したいアスリートの方には、是非お勧めしたいトレーニング法です。