キックボクシング(30代・女性)
プロ転向後全敗という戦績。この結果だけみたら、もうやめたほうがいい。でも諦めがつかない理由は、「自分の力が10%もだせていない」。その理由がメンタルにあるということが明確だっかたからです。

EL068_Lこのままでは終われない!年内に何とか一勝したい!なんとか這い上がりたい、という一心で、石井先生を訪ね、勉強を始めました。

元々リラックスすることが苦手な私は、先生のご指導のもと、今回は新しい試みとして、試合に向けて気持ちを上げていくのではなく、試合準備から試合本番をいかにリラックスして迎えるか、を課題としました。その大きな手助けとなったのが呼吸でした。

今までは、少し深呼吸してみては、「ぜんぜん効果がない」と諦めていましたが、先生のご指導のもと毎日しっかりと呼吸を練習していくうちに、呼吸がいかに大切かを知り、試合が近づくにつれて、気づけば日常生活の中でも常に呼吸を意識して、精神状態をニュートラルに保つ練習をするようになっていました。

それと同時に本番を見据えたイメージトレーニングにも取り組みました。先生に教えていただいたイメージトレーニングは、これまで私がやっていたものとは全く違いました。イメージトレーニングとはこういう事か!と、初めて理解しました

週に一度、先生のもとで修正をはかりながら呼吸とイメージトレーニングを重ねました。また、先生に紹介して頂いたemWave(エムウェーブ)という、携帯型の呼吸法の練習ツールを使って、毎日呼吸法を実践しました。

おかげで精神状態はとても良く、1週間前には、練習仲間から、これまでとぜんぜん違う!今回はいけるんじゃないか?と言われました。以前までは、この時期の私といえば、繰り返し襲ってくる緊張と恐怖に耐えきれず、体調を崩すこともありましたが、今回はそんな気持ちがおこりそうになったときはしっかりと呼吸しながら気持ちをコントロールして、プラスでもマイナスでもない、ニュートラルをキープするようにしていました。この平常心のときが私は1番強いということは、自分も周りも、わかっていました。このままいければ勝てる!どこかでそんな確信がでてきました。初めての感覚でした。試合前日は、身体を動かして疲れさせることはぜず、とにかくイメージトレーニングに集中しました。

試合当日も、目覚めた瞬間から呼吸をしっかりとして精神状態のコントロールをはかりました。会場に向かう電車の中でも、控え室に入って準備を進める中でも、呼吸をいつも以上に意識して気持ちを保っていきました。「リングに上がる直前の何分間かを、どう過ごすかが大事」という先生の言葉を肝に銘じ、気を抜かずに精神状態のキープにつとめました。いつものように、出番直前の、「処刑台にあがるような気持ち」はありませんでした。緊張で足がすくんだり、浮いたような感じになり重心が定まらないというようなこともありませんでした。

イメージトレーニングで何度も繰り返したとおりリングに上がり、ゴングが鳴る瞬間まで計画通り。試合開始直後にやることも、決めていたとおり。ファーストコンタクトから、思い描いていたように動きだせました。ただ決めたことをやるだけ。それだけに徹しました。

結果は、プロ初勝利!勝利は遠く手に届かないものだと思っていた私にとって、奇跡に近いことでした。同時に、実力を発揮するために、メンタルがいかに大きな要素なのかを実感しました。セコンドや試合を見に来てくれた人達からは、これまでとは違い、落ち着いていて動きがよかった、と口々に褒められました

石井先生に教えていただくメンタルトレーニングは、単なる精神論ではなく、具体的で実践的なものです。これからも更に勉強やトレーニングを重ねて、より強い対戦相手に対しても動じずに立ちむかっていけるようになりたいです。


入塾前は、「辞める前に、せめて1度でいいから、のびのびとリングで動き、悔いのない試合で幕をおろしたいと思っています」と書いてきたFさん。プロ初勝利後も、幕を下ろすつもりは全くない様子で、試合を続けています。入塾半年後、かなり強い相手と戦い、黒星を喫したものの、あと少しで大番狂わせを逃がしたことで、悔し涙したそうですが、この悔し涙は前につながります。