ステージ恐怖の克服 ある音楽家(声楽)からの報告メール20160925

3月に入塾した音楽家(声楽)のTさんから、先日、本番を終えての報告メールを頂きました。

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石井先生

本番を終えてきました。

結果から言うと、1人で歌うステージは良い緊張感の中、うまくいったように思いますが、数人で歌う曲の途中にあるソロの部分は難しかったこともあり、緊張で体の筋肉が今ひとつ思うように行かず、私としては合格ラインまで行きませんでした。かと言って破綻はしていません(笑)

capd_162しかしながら、3月の時点では、人のステージを見るだけで震えが来て、「私はステージに立つことは2度とできない」と思っていたことを考えると、本当に良くここまで復活出来たなと感謝の気持ちで一杯です。

緞帳が上がる前、ずっと目を閉じてオープンフォーカスをして、始まってからは他の人が演奏しているのを聞いてシータ波を抑えるように頑張ってみました。呼吸もやりました。お陰様で、パニックになることなく、逃げたくなることもなく、今の私にとっては奇跡のようだと思います!!

たくさん課題が見えて来て、やはりあとは体幹を鍛えなければと思うので、これからトレーナーについて体も鍛え直します。

早く、新しい仕事に頭を移さないと。。。と焦ってますが、本来ならすごく不安になるのでしょうが、石井先生とメンタルトレーニングし始めてから、「なんとかなるや」と思えるようになったのも大きな特徴のひとつです(笑)

それから、この一週間チックが治まり、昨日は本当にワクワクした気持ちで本番を迎えられたのです。これも、本当に驚くべきことでした!!取り急ぎご報告でした。ひとまず、今日がひとつの大きな目標で、無事に舞台に立てたこと、本当に嬉しかったです。

ここまで導いて頂き本当にありがとうございました!!これからもよろしくお願い致します!
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Tさんは、二期会オペラ研修所を修了し、20代のころから10年以上、結婚式でソリストとして歌っていたソプラノ歌手ですが、入塾当時は、もう人前で歌うことは怖くてできないほどに追い込まれていて、心身に様々な不調を抱えていました(不眠・窒息感・チックなど)。

それによって、人前で歌う時だけでなく、ひとりで練習するときですら辛い状況に陥っていました。

それが半年で、ここまで回復したのは、私としても少し驚くくらいでもあります。2か月前にも、小さな本番でうまくいかず、大泣きしたというメールも受け取っていたので。。。

Tさんは呼吸法では対応できないケースで(歌うときに呼吸を意識しすぎるから?)、オープンフォーカス(アルファ波の同期トレーニング)やシータ/SMR(感覚運動の集中トレーニング)という脳波バイオフィードバックを試しました。

これらのメンタルトレーニングでは、呼吸を意識せずに、純粋に意識の調整だけで、脳波を望ましい状態に変えていくのですが、本当に繊細な内的感覚のコントロールが必要なので、誰でもできるものではりません。しかし、これが元々感性が高かったTさんとは相性が良く、それが上手くいったというのもあります。

でも、ここまで回復した一番の理由は、Tさんは生来の努力家で、途中で諦めずに、お互い情報をきちんとやりとりしながら、Tさんに会う方法を見つけることができたことだと思います。

最後に、Tさんの入塾申し込みのメールの一部を紹介します。やはりこういった決意のある人は強いですね。

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もう、歌い手として人前で歌うことが怖く、私は教えることの方が好きなのだ、と思い込み、ソリストとしての人生に終わりを告げようとしていたところに、友人からコンサートの依頼がありました。そのコンサートは今年の9月です。

断ることも考えましたが、これが最後のチャンス、私に出来る全てのことをやってから辞めようと決意して仕事を引き受けました。メンタルトレーニングについて調べていたところに石井塾のホームページに出会い、今回お願いのメールをさせて頂いた次第です。

バイオフィードバックにとても興味を持ち、科学的な面からのアプローチとあれば、こんなに酷い状況の私でも、何かが開けるのではないかと期待しています。

人前で歌うことへの恐怖が取れれば、残りの人生を、音楽の楽しさを伝えるためにたくさんの活動をして過ごしたいと願っています。
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Tさんとの体験は、私としても、呼吸だけで改善しないケースにおいても、脳波のトレーニングがとても役に立つというのを再認識することになりました。

>>姉妹ブログ「塾長の「脳の探求」ブログ」関連記事:音楽とイメージと脳波

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