石井塾に入塾してくる人の多くは、ひどい緊張やあがり症のために、「ここ一番」で本来の力が発揮できないで悔しい思いをしているアスリート、演奏家、会社員の人たちです。

ただ、意外と多いのが、緊張やあがりからではなく、単に気負い過ぎて、力を発揮できないタイプの人たちです。

s-cx054_l特徴は、心拍増加や発汗、手足の震え、不安や緊張に困っているのではではないものの、大事な場面で、絶対に成功させたい、上手くやりたいという前向きな気持ちが強すぎて、少しどこかに力が入ってしまい、ミスを犯したり、大事なことを抜かしてしまったりしてしまうのです。

このタイプは、会議やプレゼンといった社会人の方には、それほど多くないのですが、ゴルフのような競技や、演奏家、とりわけ、声楽や管楽器の方には多い感じがします。また、医療スタッフなどの専門職もいました。

まあゴルフや楽器をやる人ならわかりやすいと思いますが、肩に少し力が入ってしまうことが命取りで、大きなミスにつながり、本来の力を発揮することができず、悔しい思いをすることになります。

あがり症の場合は、力が発揮できない理由がはっきりしていますが、気負い症(私が勝手に命名)の場合は、今回はなんか上手くいかなかった、次こそ、と思えるので、それほど深刻にならないでいるのだと思います。あがり症の人のように、頭が真っ白になるという体験もそれほどしていないでしょうし。

気負い症の方の特徴としては、努力家であること。難しいことに取り組むことが生きがい。なんでも一生懸命。普段からリラックスが苦手。努力は成功に必要不可欠ですが、ときにやり過ぎてしまうのでしょう。

こういった気負い症の方に、レゾナンス呼吸を指導すると、呼吸を一生懸命にやり過ぎてしまうからか、呼吸中に心拍が上がってしまうことがあります。呼吸法で一番気を付けたいのは、過呼吸になることなのですが、呼吸を意識しすぎると、吸うに無意識に力が入り、心拍数があがり、過呼吸気味になります。気負い症の人は、そういう状態に陥りがちです

もちろん、気負い症の人たちも、これまで散々、家族やコーチから「力を抜いて!」「リラックスして!」と言われてきたのでしょうが、それをどうしたらできるのかがわからなかったのだと思います。

こういった気負い症の方に、私が効果があると考えているのが、脳波トレーニング(ニューロフィードバックです。

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脳波トレーニングでは、呼吸に頼らずに、ただ意識や感覚のコントロールで、脳波を望ましい方向に変化させることを目指します。そして、頑張ってしまう「気負い症」のひとほど、トレーニング中、望ましくないベータ波が増大してしまう傾向にあります。優しく、静かに意識をコントロールしたいのに、なんとかしなくちゃという意識が働くのでしょう

脳波トレーニングでは、そういった意識が働き、ベータ波が増加してしまったときには、音のフィードバックでそれを伝え、ベータ波をそれ以上に出さないように注意を促すのです。

こういったトレーニングを繰り返していくことで、ベータ波を増加させることなく、望ましい脳波(アルファ波やSMR波)を増やすことができるにようなるのです。それは、気負わないで何かに取り組む、注意を向けるといった能力獲得につながると考えています

下記のグラフは、脳波トレーニング中(頭頂部CZ)のアルファ波(上部・緑)と、ベータ波(下部・紫)の5分間のトレンドグラフです。時間の経過とともに、ベータを抑制し、アルファを高めることができています。この塾生も、ここまでくるのに、かなり時間がかかりましたが、あるヒントをきっかけにコツを掴んだことで、一気に上手になりました。

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先日のブログで紹介した音楽家(声楽)も、この気負い症タイプで、彼女も、この脳波トレーニングが、症状改善のおおきなきっかけになりました。
>> ステージ恐怖の克服 ある音楽家(声楽)からの報告メール20160925

力を抜こう抜こうと思っていても、力は入ってしまうものです。何かをしながら、力が抜けた感覚を、繰り返し体験することが、力を抜くことができるようになるために本当に必要なことであり、脳波トレーニングは、その役に立つと考えています。

 

 

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