効果と方法

やってはいけない本番に向けてのテーマ設定

本番に向けて、正しいテーマ設定(目標設定)ができるようになることは中長期的な成長のためには、とても大切であり、メンタルトレーニングのひとつの要素です。

一流アスリートが、どんなテーマ設定しているかというと、例えば、体操の内村航平選手は、「ノーミス」「着地を決める」というのをよく大会のテーマとしているし、「100%集中する」とか「気持で絶対に負けないこと」といったメンタル課題をテーマにする選手も少なくありません。

CapD_3また、プロゴルファーやサッカー選手、フィギュアスケート選手などは、スコア(点数)をテーマにすることが少なくありません。陸上選手や競輪・競艇選手は着順など。

テレビや雑誌などでえ、こういうアスリートの話をよく耳にするので、多くのアマチュア選手も、試合本番で、このようなテーマにしがちです。

しかし、私の考えでは、一流アスリート以外は、このような「理想」や「数値目標」をテーマとしてはいけません。

理由は簡単です。一流選手以外は、ほとんどの場合、それが実現できないからです。このような、ほとんど「達成できない」テーマ設定をしていると、それができなくて当たり前になってくるので、テーマそのものが意味をなくしてしまいます。

それでは本末転倒です。

もちろん、そこを目指してやることは大事ですが、理想や数値目標は、練習のテーマであって、本番のテーマではないのです。

それでは本番では、どんなテーマにしたら良いのでしょうか?

私が塾生に指導している、本番に向けてテーマ設定のポイントは2つです。

(1)その気になれば、必ずできること

(2)テーマの実践度合を、達成率を振り返ることができること

つまり、テーマを実践できたかできなかったかは、0か100ではなく、できなかったとしたら、どこがどのくらいできなかったのかをきちんと評価できるようなテーマすることが大切です。

できなかったところは、次回、少しでもできるようになるために、また練習で試行錯誤できるからです。

具体的には、「決めたルーティンを実行する」とか、「姿勢を気をつける」「焦らないようにゆっくり動作を取る」とかです。

これらであれば、本番後にどれだけ実践できたのか、評価できますから。このようなまずは簡単なものから始めて、達成率が高まれば、少しずつ難しくしていけば良いのです。

また、技術的なポイントが明白であれば、そのポイントそのものをテーマにするのではなく、分解して、ひとつひとつはその気になればできるものにして、それを一つずつ達成できるようにするのです。

テーマも常に「改善」が望ましいです。

「いつもいつも同じテーマ、それでいて理想論なのでほとんどできない」テーマ設定からは卒業しませんか?

口でいうよりも難しいようで、指導当初は四苦八苦する塾生も少なくありません。

 

 

 

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