女流名人への挑戦権

昨年夏から石井塾に通っている女流棋士(将棋)が、先日、女流名人というタイトルへの「挑戦権」を初めて獲得しました。

女流名人は、女流棋界においては、伝統のあるタイトルです。

今回は、このタイトルへの「挑戦権」を獲得しただけですが、これが実に難しい、貴重な権利なのです。

将棋の世界では、男性で8つ、女性で6つのタイトル、例えば「名人」「王将」「棋聖」などのタイトル獲得に向けて、ほぼ1年かけて予選を行います。

その予選の形式は、リーグであったり、トーナメントであったりするのですが、予選を勝ち抜いたひとりの棋士だけが、現タイトルホルダーとの「5番勝負・7番勝負」などを戦い、それに勝ったものが、新タイトルホルダーとなります。

面白いのは、一度、タイトルホルダーになると、翌年は予選を戦う必要がなく、予選を勝ち抜いたもの棋士との勝負だけに勝てば、2年連続のタイトルホルダーとなれるのです。

その意味で、タイトル挑戦権を獲得するというのは、とても大変なことで、かつ大きなチャンスなのです。

彼女とは、次の3つのことをテーマにして、メンタル指導を行ってきました。

1)対局前に、平常心でいられるようになること

2)対局中の難しい場面でも平常心を保てること

3)そして、連敗してしまっても、それを引きずらずらないようにすること

女流名人のタイトル挑戦権をかけた最終戦の前にも、実は別の対局で公式戦3連敗をしてしまっていて、流れはあまり良くなかったのですが、それを引きづることなく、大きなチャンスをモノにしました。

石井塾に来る前は、対局前に、したこともなかった呼吸法やメンタルリハーサルをしっかりとこなしたところ、思いのほか平常心でいられたそうです。

現・女流名人との5番勝負は、2014年1月下旬から、全国の会場で行われます。
日本将棋協会/女流名人特設サイト

直近のセッションでは、連勝しようが、連敗しようが、どんな流れになっても、いつも平常心で、「今・ここ」にフォーカスし、「このタイトル戦をとおして、より強い棋士になれた」と実感できる戦いをすることを最大のテーマとして、話し合いを行いました。

勝負は時の運。

あと1か月強。タイトル戦が近づくにつれ、周りが騒がしくなることが予想されますが、平常心でできる限りの準備をしてほしいと思います。

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