カーレーサーのメンタル その2

<前回の続き>呼吸法で、レース前に気持ちを落ち着かせることの効果はあったのですが、もっとパフォーマンスを高めるために、それ以上、何かできないかを探りました。

話を聞くと、ドライビングはとても体に負担がかかる(いわゆるGがかかる)ため、何十周もしていると、疲労が半端なく溜まっていくそうです。このため、ドライバーの多くは、かなりフィジカルトレーニングを重ねているそうなのですが、それでも後半、集中力が途切れてしまうことがあるそうです。

どんなに体を鍛えても、うまく力を抜くことができなければ、結局、疲労は蓄積していくし、集中力を持続させることはできません。これを理解していないアスリートが(コーチや監督も)が、実に多いのです。

適度に、タイミングよく、力を抜くことができるようになること。

それは集中力を持続させ、高いパフォーマンスを発揮するには、体を鍛えることと同じくらい重要なのです。

ですから、レース中に、少しでも力を抜くことはできないか、まず第一段階として、呼吸をコントロールすることはできないか?彼に問いました。

前回書いたように、レースではコンマ一秒で何十メートルも進みます。そんなレースのさなかに、呼吸法ができるはずがない、というのが最初の反応でした。

しかし、よーく考えてもらったところ、ホームストレッチ(メインスタンドの前の直線コース)であれば、なんとか呼吸を意識できるのではないかという話になりました。もちろん、ゆっくり5秒で吐いて、5秒で吸ってはできませんが。

その宿題を持ちかえってもらって、その後のレースやテスト走行で試してもらったところ、最初は上手くできなかったり、余裕なく忘れてしまったことも多かったものの、なんとか少しはできるようになり、それに伴い、レース中の体の負担が大きく改善していることに気づいたそうです。

そして、慣れてくるにつれ、ホームストレッチ以外でも、呼吸に意識を向けられるようになっているそうです。そして、その結果として、体力的に楽になり、集中力が持続するようになり、テスト走行でもかなりの記録が出始めたそうです。

シーズンは4月に始まります。

実はまだ、イメージトレーニングについてはほとんどできておらず、まだまだ伸びしろはあります。レースは月に1度、それも違うサーキットで行われるので、その準備としてのメンタルリハーサルが特に重要です。

今の段階では匿名ですが、今年、年間王者を獲得した時には、実名で登場してもらいたいと考えています。十分に狙える位置にいる選手です。

こうご期待!

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