一線で活躍するプロクラシック演奏家の入塾理由とその後

今月入塾された音楽家のAさん。プロの管楽器奏者として、ソロ、オーケストラ、番組収録などの様々な舞台で活躍されており、音楽家としての地位を確立されている方です。そんなAさんの入塾理由は、それでもやはり、ビッグネームが集う、レベルの高い演奏会などでは、自分の力を十分に発揮できない場面があるからとのことでした。

多くのメンタルトレーニングプログラムの中から、石井塾を選んだのは、サイトをじっくりと読んだところ、とても地道で、科学的なアプローチをしていることがわかり、短期間で問題を解決したり、人生を変えるというよりもむしろ、少しずつ良い方向に変わっていけそうな気がしたからといことでした。

このような覚悟を持って入塾される方とは、経験的にも、良い関係が築けることが多いので、私としても、とても嬉しいです。

プロフェッショナルやエキスパートは、地道な訓練でしか、本当の変化や成長は生まれないことを知っています。なぜなら、何事も大切なことは、一朝一夕には身につかないということを、身をもって体験しているからです。

結果的に、短期間で大きな変化が起こることは度々ありますが、石井塾のアプローチは、あくまでも、メンタルテクニックの習得であり、そのためには地道な繰り返しの練習が条件になるからです。

Aさん曰く、演奏会の、出だしの音が、その日の調子を決めることが多いということなので、少しずつ「究極の出だし」ができるように、トレーニングを組み立てていく予定です。そこに至るには、そこだけ練習していてもダメなのです。

ところで先日、そのAさんの入塾初回のセッションで、まずは脳波を測定しました。個人的にも、成功している音楽家の脳波が、どのような特徴を有しているかを知ることは、ゾーンやフローといったハイパフォーマンスの脳科学を研究している者として、とても興味がありましたし、「究極の出だし」のために、近い将来、脳波トレーニングをやる可能性があるからです。

そこで分かったことは・・・。少し専門的になるので、近々、ブログで書きたいと思います。興味のある方は、読んでください。


<2014年4月追記>
音楽家のAさんから、先日のセッションで嬉しい報告がありました。それは、先日出演したオーケストラのソロパートを、ほぼ練習通りに、完璧にこなせたとのことでした。

自分自身のソロコンサートよりも、オーケストラのソロパートが、よりプレッシャーが高いらしいのですが、いずれにせよ、プレッシャーがかかる本番において、これまで完璧に演奏できたのは、過去30年以上の音楽生活においても初めてとのことです。

Aさんは、とても慎重な方ですし、非常に高いレベルで演奏されています。ちょっとやそっとの出来では、自分をなかなか褒めませんし、満足しません。まだ次はわからないと言います。そんなAさんが、先日のソロ演奏は自分で完璧だったと言えたのですから、相当良かったのでしょう。

私もとても嬉しくなりました。人生のほぼ全てを音楽に捧げている人にとっての、その最大の自己実現のお手伝いができたのですから!

ただ、Aさんは、高いレベルで演奏しているだけあって、メンタルトレーニングへの取り組みも半端ではありません。忙しいスケジュールの中、しっかり時間を取って呼吸法を行い、試行錯誤しながらイメージトレーニングを行っています。

今回も、ちょうど事前のセッションで指導したイメージの効用や、その種類や方法についての講義と、課題として与えた本をヒントに、Aさんなりに、本番前に最も落ち着くことができるイメージを複数作ることができたことが、大きな成功要因でした。

本当にプレッシャーのかかる場面で、本当に短時間でストレスをコントロールするには、呼吸法だけでは実は弱いのです。そこにどう自分なりのイメージを組み入れていくかが大事なのです。

こういった試行錯誤ができるのも、やはりそのレベルまで到達したプロならではなのですが、音楽家は、やはり繰り返しの大切さを知っているので、私のトレーニングとは相性がとても良いです。

メンタルトレーニングの方法としては、暗示や催眠で、一時的に自信をつけさせ、演奏を良くするという選択肢もあるのですが、そのような自信は、しばらくすると、ちょっとした出来事で剥がれてしまうことが多いものです。

しかし、時間をかけて、繰り返しの練習によって習得した感情コントロールのテクニックは、日によって多少ぶれることはあっても、そう簡単にはなくならないものです。私が目指しているのは、そんな地道な、そして骨太のメンタルトレーニングです。


<2015年5月追記>
このAさんですが、石井塾での成果に感謝をこめて、実名で体験談(紹介文)を書いてくださいました。
塾生(チェリスト)の声20150722

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