先週、メンタルトレーニングが注目された大きなニュースがありました。
それは、プロゴルファーの横峯さくら選手が、メンタルトレーナーの森川陽太郎氏と結婚したというニュースです。
私自身は、森川氏を直接は知りませんが、ここ数年で一気に名前を売ってきているな、という印象を持っていて、昨年春には、森川氏が、横峯選手の専属メンタルトレーナーとなったというニュースも知っていました。
選手とトレーナーが結婚?ということはさておき、彼のメンタル理論は「OKライン」といい、目標レベルを下げて(OKラインを設定して)、精神的余裕を持たせることで、良いパフォーマンスに繋げるというものです。
うーん・・・。これはこれで大事な「心理的アドバイス」だとは思いますが、果たしてこれが「メンタルトレーニング」なのか?私としては正直ちょっと疑問です。というのも、それは単なる思考法ではないかと思うからです。
まあ、森川氏に限らず、メンタルトレーナーの書いた本や教科書を読んでいると、日本ではまだ、このような思考法・心理アドバイスが主流です。わかりやすいし、納得感もある。本を読むだけでメンタルトレーニングをやった気になれます。メディアでも取り上げやすい。
それに比べ、私のメンタル理論であるゾーンやフロー、イメージトレーニング、脳波や心拍変動のバイオフィードバックは、わかりにくいし、とっつきにくい(笑)。時間もかかるし、やっていると疲れます。本当に疲れるメンタルトレーニングが多い(そればかりではないですが)
今や、森川氏が、日本で一番有名なメンタルトレーナーになり(個人セッションは1時間3万円だそうです)、万人受けするメンタル理論で、これからもメディアによく登場するであろうことは確かです。
たとえ主流派ではなくても、私は私の道を行くだけです。
人の行く 裏に道あり 花の山