言葉を使わず、イメージで修正する

射撃系競技のアマチュアアスリートNさん。毎回、車で2時間近くかけて石井塾に通ってきています。

彼女が先日、某国内大会で、自己タイの記録を打ち出しました。オリンピックや国際大会で出れば、メダルが狙えるくらいのスコアだそうです。

記録は、自己タイながらも、その過去の記録は、一昔まえに、勢いで出たもので、その後、ずっと長い間、更新するどころか、近づくこともありませんでした。

しかし、今回は、全国規模の大会、かつ、今後の代表選考にも大きな影響を与える大会で、そういった状況で、その記録が出せたということで、本人もすごく喜び、満足していました。

彼女とは、この4か月くらいずっと、様々なイメージトレーニングの方法を指導してきました。

その中で、大会直前に指導したのが、試合中に技術的な課題を修正するのに、言葉を使わないで、イメージで修正する、というもの。

例えば、風などの影響で、狙いよりも的の上のほうに当たっている場合、これまでは、「もっと的の下を狙おう」「下を狙わなければいけない」というように、言葉で自分に言い聞かせることが多かったようです。

また、「もっと的をしっかりひきつけなければならない」とか、「右わきをしっかりと絞めて構えなければならない」など。

しかし、試合中に、言葉で必要以上に修正をかけようとすると、余計なプレッシャーとなり、あまり良い結果を生み出しません。

また、脳研究からもわかっていますが、左脳の前頭前野を使うことで、体の動きを制御する運動野が、十分に機能できなくなってしまいます。

このような場面では、言葉を使うよりもむしろ、的の下をきちんと撃てている自分自身をイメージするほうが良いのです。

自己タイ記録がでた試合では、この直前指導がピタリと当たったようでした。

この方法は、ゾーン体験インナーゲームにも通ずるアプローチで、とても強力なものです。

決して簡単ではありませんが、ぜひ試してみてください。

ただし、このイメージトレーニングは、口で言うほど、簡単ではありません。試合の前に少し指導されたぐらいで、すぐにできるものではないのです。

彼女がそれをできたのは、これまで地道なイメージトレーニングを続けていたからです。

彼女が石井塾に初めて来たときには、ほとんどイメージができませんでしたが、今ではかなり多くのレパートリーの中から、状況や目的に応じて、すべきイメージを選べるようになっています。

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