プロ野球選手がメンタルトレーニングを始めた理由

先日、石井塾の初のプロ野球選手の塾生が誕生しました。

1軍に定着している選手ではありませんが、1軍での試合経験も少なくない若手選手です。高校生でドラフト上位で某チームに入団しました。特にひどいあがり症や過緊張でないものの、プレーの質にムラがあることが課題で、凄く良いときと、悪いときの差が激しいそうです。CapD20140727_3毎回、同じように準備して練習や試合に臨んでいるものの、その差の違いが自分ではわからず、監督やコーチからはあまり良い評価を貰えないでいました。

石井塾の「考えないで、感じる」メンタルトレーニングの出番です。

というのも、このようなケースの場合、プレッシャーや体調、気分が生み出す微妙な身体変化(主に筋緊張)を感じることができないことが、それを修正できない原因であることが多いからです

まずは身体感覚を鍛えて、その変化を感じられるようになることが大事です。こういった身体感覚が鋭くない人は、イメージトレーニングが苦手な人が多いのですが、話を聞いてみると、やっぱりそうでした

これまでの野球人生で、イメージトレーニングをやったことはほとんどなかったそうです。周りの選手がやっているように、なんとなくやってみても、上手くできている実感がほとんどなかったため、続かなかったそうです。

今年の夏に入塾した大学生の野球選手と同じです。
メンタルトレーニングで東京六大学野球選手が公式戦初ヒット

これはマイナスではなく、私は逆に良い意味でとらえています。というのも、これまでイメージができないでも、このレベルに達したのですから、ここでイメージができるようになれば、さらなる能力が開花される可能性が高いからですつまり、成長の伸びしろがあるということです。

プロ野球の世界で、一軍定着、レギュラーをつかみ取ることは決して簡単ではありませんし、時間もかかりますが、とにかく試合で自分の力を最大限に発揮できるようになって、それでどこまで行けるのか?長く厳しい戦いの始まりです。まずは2月のキャンプインまでに、呼吸法の基礎を習得します。このレベルのアスリートの場合、これまでの経験上、それだけでプレーの質のムラは自分でわかるまでに改善するはずです。

そのうえでイメージトレーニングを重ねていけば、本番で力を発揮できる確率を高められるはずです。


このプロ野球選手の後日談ですが、シーズンが始まる前の紅白戦・オープン戦で、特に守備面で良い結果を残しました。ムラがあることが課題でしたが、呼吸法を習得した後、その呼吸を守備面においてルーティン化したところ、まさに「考えないで、感じる」ができるようになり、難しい守備機会も安定してこなせるようになり(プロに入れる時点でこの能力は持っています)、コーチからの信頼を勝ち得ました。

開幕戦こそ1軍で迎えることはできなかったのですが、すぐに1軍に昇格し、元々打撃力が買われている選手だったのですが、そのシーズンは、主に守備固めで出場を重ねていきました。ある試合では、試合を決める素晴らしいスーパーファインプレー(その日のスポーツニュースでも何度も取り上げられた)を決めました。そのシーズンは、プロに入団以来、自己最多の出場試合数に達しました。

しかし、シーズンインする直前に「なかなか通うことができない」という理由で退塾してしまいました。トータルでは結局、10セッションほどやっただけです。これから打撃に関してのイメージトレーニングを始めようとしていたところだったのですが、それはできずに終わってしまったのです。

結果から言うと、その後も打撃に関してはあまり良くならず、それが翌シーズン以降の出場機会の減少につながっているように思います。打撃は、イメトレでかなり良くなるはずだったので、非常に残念でした。厳しい言い方をすれば、ちょっとやって結果が出てしまったので、あとは何とかなると思ってしまったのでしょう。本当にもったいなかったかなと思います。
>>メンタルトレーニングで大きな成果が期待できるプロスポーツとは?

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